...曾根と谿谷が續く二谷の間を...
泉鏡花 「遺稿」
...ロキイ山中の谿谷鐵道の寫眞の樣だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...深い谿谷(たに)の間に懸(かか)っている鉄橋が落ちたりして...
岩村透 「大叫喚」
...私の友人である古神行基(ふるかみゆきもと)という子爵が雪崩(なだれ)のために谿谷深くさらわれて行方不明になりました...
海野十三 「千早館の迷路」
...谿谷のながめがよろしい...
種田山頭火 「旅日記」
...河の流れをたどって行く鉛筆の尖端が平野から次第に谿谷(けいこく)を遡上(さかのぼ)って行くに随って温泉にぶつかり滝に行当りしているうちに幽邃(ゆうすい)な自然の幻影がおのずから眼前に展開されて行く...
寺田寅彦 「夏」
...谿谷のなかには、ささやかな流れがある...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...谿谷はますます深くなることを発見するだろう...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...この深い谿谷にも...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...」谿谷(けいこく)と大空とがぐる/\つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして谿谷では、草地は球転がしの芝生のように短かく刈られ、鋏で刈り込んだように凹凸がない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...山と谿谷の景色の非常に美しい崖に一つの城がありました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...次の朝、太陽はいつものとおり東からのぼり次第に金色をました光の漣にのって、谿谷をすべり、山の頂をてらしつつ白い城の窓々を訪れました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...川かみへ十五六間くれえか」深く迫った谿谷(けいこく)は...
山本周五郎 「似而非物語」
...しかし……何しろ人跡絶えた山奥の谿谷(けいこく)で...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...谿谷全体がぐるんぐるんと回転するように思われる両眼を見据えて...
夢野久作 「眼を開く」
...(昭和九年六月)瑞西の自然美黄昏瑞西の自然美一ロォヌの谿谷をのぼつて行くジュネヴ行きの汽車は...
吉江喬松 「山岳美觀」
...百月川(どうづきがわ)の谿谷から挙母(ころも)の宿場へと下った...
吉川英治 「新書太閤記」
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