...また別の谿谷では...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...曾根と谿谷が續く二谷の間を...
泉鏡花 「遺稿」
...くっきり黒い影でふちをとられた山岳(さんがく)や谿谷(けいこく)が手にとるようにありありと見えた...
海野十三 「宇宙尖兵」
...声もなく大谿谷の美にうたれて...
海野十三 「火星探険」
...汽車の窓から眺める風景は千曲谿谷的なものがある...
種田山頭火 「旅日記」
...コーカサスというところは禿山と森林と巨きな谿谷ばかりで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...河の流れをたどって行く鉛筆の尖端が平野から次第に谿谷(けいこく)を遡上(さかのぼ)って行くに随って温泉にぶつかり滝に行当りしているうちに幽邃(ゆうすい)な自然の幻影がおのずから眼前に展開されて行く...
寺田寅彦 「夏」
...その向う側にはまた他の谿谷が始まる...
寺田寅彦 「夏」
...鹽の湯といふ狹苦しい谿谷に六十日も滯在した...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...谿谷の襞(ひだ)は地球が熱かった時代の柔かさと豊かさを語るように幾重にも折りたたまれ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...手入れがゆきとどいているような艷が谿谷を見おろすテラスにも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...静かな時の中を山と谿谷と白い城とは不思議な呼吸をつづけて居りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの狭隘(きょうあい)な蹉跌(さてつ)の多い谿谷(けいこく)が...
柳宗悦 「工藝の道」
...川かみへ十五六間くれえか」深く迫った谿谷(けいこく)は...
山本周五郎 「似而非物語」
...これもまた或一夏の休みを送つたサボアの谿谷にての忘られぬ思ひ出である...
吉江喬松 「山岳美觀」
...いかにも氏が登山や谿谷探險の經驗の深いことがうかゞはれる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...足場(あしば)のわるい狭隘(きょうあい)な谿谷(けいこく)である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...宝達山(ほうだつさん)の谿谷をわたると...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??