...谿川(たにがは)より吹上(ふきあ)げの手水鉢(てうづばち)に南天(なんてん)の實(み)と一把(いちは)の水仙(すゐせん)を交(まじ)へさしたるなど...
泉鏡太郎 「熱海の春」
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伊藤左千夫 「紅葉」
...國のさかひの那義山(なぎせん)の谿にこもれる初嵐...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...王梅谿がいつたことがあつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...左手に谿間があって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...アメリカのテネシー谿谷の水を合理的処理をすることで...
中井正一 「「良書普及運動」に寄せて」
...東の方(かた)数哩(マイル)の谿(たに)から野にかけて蜿蜒(えんえん)と拡がる其の影の巨(おお)きさ! 誠に...
中島敦 「光と風と夢」
...顧ると谿が深く且つ遠くなつてしまつた...
長塚節 「旅の日記」
...さうして谿は藥研の底のやうな形をして或度の傾斜を保ちながら遙かに向へ走つて居る...
長塚節 「旅の日記」
...いん/\と谿をわたつて打ち響く山彦の夢に耳を傾けるのが...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...狭い谿間は家のふえることをすら防いでいる...
柳宗悦 「日田の皿山」
...谿間(たにま)の入野に比較してやや広い平野をば和田といったようである...
柳田國男 「地名の研究」
...危い崖の上を繞(めぐ)って深い谿を瞰下(みおろ)しながら行くのである...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...峰から谿から雲が次第に分れて...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...谿は飽くまで深い...
吉江喬松 「山岳美觀」
...雜草などに覆はれてゐる山の北に面した谿陰は...
吉江喬松 「山岳美觀」
...氷河と雪谿とを出拔けて...
吉江喬松 「山岳美觀」
...谿をめぐつて歩一歩霧島に近づいてゆくのであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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