...私達(わたくしたち)の辿(たど)る小路(こみち)のすぐ下(した)は薄暗(うすぐら)い谿谷(たに)になって居(い)て...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...子爵は恐ろしい雪崩と共に深い谿谷へ落ちて生涯を閉じたのである...
海野十三 「千早館の迷路」
...池のある谿間へおりる東側の急勾配にも谿底にも二三尺の矮生の樹が茨のやうに枝をくねらして生ひ茂つてゐて...
江南文三 「佐渡が島から」
...冬を通して風當りのない谿間ではその葉を落としません...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...黄河の谿が眼のまえに展けた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...*丘陵及び高き峯また谿谷も一齊に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さうして谿は藥研の底のやうな形をして或度の傾斜を保ちながら遙かに向へ走つて居る...
長塚節 「旅の日記」
...この深い谿谷にも...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...枕に響く谿流の音は...
水野仙子 「道」
...谿谷の襞(ひだ)は地球が熱かった時代の柔かさと豊かさを語るように幾重にも折りたたまれ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...谿間から赤褐(あかちゃ)けた泥を取ってくる...
柳宗悦 「日田の皿山」
...場所は尾花沢から暗闇谷といわれる谿谷(けいこく)へさがったところで...
山本周五郎 「おばな沢」
...谿川を爭つて下る流れの音が騷がしく...
吉江喬松 「山岳美觀」
...山谿を彫み、峻峰を削り、きはめて徐々に、全くの沈默と思はるゝこれ等の氷雪が、不斷の動きを、目に見えぬ下降をつゞけてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...牧谿画(えが)く遠浦帰帆の紙中の墨にまで滲(にじ)みあうような湿度であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...牧谿(もっけい)の遠浦帰帆之図(えんぽきはんのず)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...梁楷を学んだといっても、北宋の玉澗(ぎょっかん)、馬遠、夏珪(かけい)、牧谿...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...谿川(たにがわ)ぞいに逃げ出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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