...途中急な谿谷へさしかかり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...山間の谿谷の最も景色のよい所を登って...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...國のさかひの那義山(なぎせん)の谿にこもれる初嵐...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...その谿(たに)あひに駈け下りざま...
薄田泣菫 「茶話」
...*丘陵及び高き峯また谿谷も一齊に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ちょうど、英雄が大いなる馬を制禦したように、ドン河を、鴨緑江を、テネシー谿谷を、数学と科学の金具でしめつけることでその荒れ狂う力を止め、それを乗りこなしたのである...
中井正一 「「良書普及運動」に寄せて」
...石炭と石炭との山の谿間(たにま)を通って...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...耳を澄すと巷の雑音が大きな谿川のやうに響いてゐた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...絶間なく響く谿流の中に際立つてほがらかに聞えるのも...
水野仙子 「道」
...そこに映る影をまちのぞんでいる風情がまざまざと響いて居りましょう? 谿流にはかげをおとす樫の梢もあるという自然の微妙なとりあわせのうれしさを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...谿間をへだてた谺のやうに...
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...その麓(ふもと)の谿間にこの巨刹(きょさつ)が休んでいる...
柳宗悦 「全羅紀行」
...漸次(ぜんじ)河が谿(たに)に沈むを思えば道が坂にさしかかったことが分る...
柳宗悦 「日田の皿山」
...偃松の幾谿を越えて遠くの方に薄い煙が見える...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...跡かたも無く消え失せた‥‥これ等の波濤の谿底は一層暗かつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...かけすや鶯の声が谿川の音につれて絶えず響いて来るのであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...宿の下の谿川に出て薪を拾ふ老媼もある...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...やがてめいめい滝へ向って谿間を散歩した...
吉野秀雄 「滝しぶき」
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