...鶯の谷渡りの聲、絶えてはまた續く...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...山では殊に谷渡りがすばらしい...
高村光太郎 「山の春」
...同じ谷渡りや高音にも節廻(ふしまわ)しの上手下手(じょうずへた)余韻(よいん)の長短等さまざまであるから良き鶯を獲(と)ることは容易にあらず獲れば授業料の儲(もう)けがあるので価の高いのは当然である...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...室の隅にあつたゴムの木と谷渡りの鉢をその傍に竝べた...
中島敦 「かめれおん日記」
...そのお隣の部屋では鴬の谷渡りのような発声練習が聴こえて来ます...
三浦環 「お蝶夫人」
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