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饗庭篁村 「木曾道中記」
...谷深く桟危くしては足を峙てて歩み...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...渓谷深く生い立った松の樹幹とそうして其の葉の色彩である...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...深山幽谷深かく分け入ると...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...信濃(しなの)の国々の谷谷谷深く相交叉(こうさ)する...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...そこから直ぐ狭い石段が谷深く続き...
岩本素白 「寺町」
...私の友人である古神行基(ふるかみゆきもと)という子爵が雪崩(なだれ)のために谿谷深くさらわれて行方不明になりました...
海野十三 「千早館の迷路」
...前を見れば、谷深くして、兩方に山高く聳ゆ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...むづかしき禅門出れば葛(くず)の花明治三十七年或時(あるとき)は谷深く折る夏花(げばな)かな明治三十七年発心(ほっしん)の髻(もとどり)を吹く野分(のわき)かな秋風にふえてはへるや法師蝉(ほうしぜみ)明治三十七年八月二十七日 芝田町海水浴場例会...
高浜虚子 「五百句」
...山遠く谷深ければ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...谷深き山路に春を訪ね花を探りて歩く時流れを隔(へだ)つる霞(かすみ)の奥(おく)に思いも寄らず啼き出でたる藪鶯の声の風雅(ふうが)なるに如(し)かずと...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...まことに山高く谷深し...
種田山頭火 「旅日記」
...谷深き信州は北の里での小さいAといふわが村にも...
田山録弥 「田舎からの手紙」
... 395溪谷深く炎々の焔を揚げて森林を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...森繁くして谷深きほとりに牧へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...熊野川へそゝぐきたやま川といふ川ののぼりに瀞(どろ)八丁といふをみむと竹筒といふところより山を越えて竹筒(たけと)のや樛の木山の谷深み瀬の音はすれど目にもみられず十三日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...巌高く湍(せ)速く谷深きを物ともせず飛び越え跳び越え駈け廻る...
南方熊楠 「十二支考」
...友人とともに雪の日に六角牛に狩に行き谷深く入りしに...
柳田国男 「遠野物語」
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