...真逆(まさか)この戸川の言葉が讖(しん)をなしたわけでもなかろうが...
海野十三 「空中漂流一週間」
...夏子の言葉が讖(しん)を為して...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...若しやこの老人の不吉な言葉が讖(しん)を為(な)すのではあるまいかと...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それにしてもはっきり覚えている四句の讖文(しんぶん)は不思議であると思った...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...世高はそれから讖文の破鏡重ねて円なり...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...そんな児戯に類する讖文を信ずることはできなかった...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...その言葉が讖(しん)を成したのでもあるまいが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...四歳のときにひどく海を嫌ったのがその讖(しるし)をなしたとでも云うのかもしれない...
寺田寅彦 「海水浴」
...(七録)子兵録 儒・道・陰陽・法・名・墨・縱横・雜・小説・兵(同)術技録 天文・讖緯・暦」]・五行・卜筮・雜占・刑(形)法・醫經・經方・雜藝(隋志)子部 儒・道・法・名・墨・縱横・雜・農・小説・兵・天文・暦數・五行・醫方七録の陰陽家は隋志では五行に入つたのであらう...
内藤湖南 「支那目録學」
...讖緯は前述の通りである...
内藤湖南 「支那目録學」
...經解・詁訓は皆讖緯と小學の兩方に合併されてゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...古易・石經・章句・傳・注・集注・義疏・論説・類例・譜・考正・數・圖・音・讖緯・擬易の十六種に分つといふ工合で...
内藤湖南 「支那目録學」
...一両日前の句に「痰のつまりし仏かな」が讖(しん)をなしたのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...不思議な讖(しん)をなして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其昇進の事必しも實朝の讖言を借らざれば説明し得べからざるにはあらず...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...インドの讖語(しんご)にバートプールの砦は大にあらざれば陥れ能わずと言うた...
南方熊楠 「十二支考」
...こうして親類たちの中傷の言葉が不思議にも讖(しん)をなしたのであった...
夢野久作 「冥土行進曲」
...讖(しん)をなして怖ろしい予言となってしまった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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