...他人の瑕瑾捜しや贅沢咄や姑や小姑の讒訴を止めない中は女は決して其品性を誇る事は出来ぬ...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...日頃は罵詈讒謗(ばりざんぼう)してやまなかった抱一庵をも一見コロリと感服させ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...事に先(さきん)じて 帝に讒(ざん)するやうは...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...讒言の輩を御成敗なさるでござりましょうと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...まず公叔戍(こうしゅくじゅ)という者が南子排斥を企(くわだ)てかえってその讒(ざん)に遭って魯に亡命する...
中島敦 「弟子」
...楚の名士屈原が讒(ざん)せられて放たるるや...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...文太郎 俺の讒訴(ざんそ)はそれで仕舞いか...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...子に向つて父親の讒訴(ざんそ)をいふ女房氣質(かたぎ)を誰れが教へた...
樋口一葉 「にごりえ」
...政府讒謗(ざんぼう)の廉(かど)で鍛冶橋監獄に繋がれたが...
久生十蘭 「湖畔」
......
正宗白鳥 「月を見ながら」
...前話同様野干の讒言を信用してどちらも反省せず相闘うて双(ふたつ)ながら死んだとある...
南方熊楠 「十二支考」
...一族の楊松などに讒(ざん)せられ...
吉川英治 「三国志」
...讒者(ざんしゃ)の張本ども一類を悉(ことごと)く縄してお下げ渡しねがいたい」と...
吉川英治 「私本太平記」
...ともあれ念のため未亡人の血迷ったその讒訴状とやらまた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...讒訴(ざんそ)したのはおまえら父娘(おやこ)じゃ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すべては讒者(ざんしゃ)の作り事です...
吉川英治 「平の将門」
...そしてその讒訴にたぶらかされて...
吉川英治 「平の将門」
...しかし信盛の配慮にかかわらず右近の讒言は効を奏した...
和辻哲郎 「鎖国」
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