...日頃は罵詈讒謗(ばりざんぼう)してやまなかった抱一庵をも一見コロリと感服させ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...皇后(きさき)は時平公の妹なれば内外より讒毒(ざんどく)を流して若帝(わかみかど)の御心を動(うごか)し奉りたるなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...人(ひと)の讒言(ざんげん)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...讒者の為に西海に謫せらる...
太宰治 「津軽」
...時平と共に菅公讒奏(ざんそう)の謀議に加わった右大将大納言定国が四十一歳を以て卒(しゅっ)し...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...しかるにいかなる政治家にてもその生ける間(あいだ)は敵より政治屋と罵詈讒謗(ばりざんぼう)せられる...
新渡戸稲造 「自警録」
...此山に居ながら此山の讒訴(ざんそ)をしやがって夫れで済むか...
羽志主水 「監獄部屋」
...父(ちゝ)に讒言(ざんげん)の絶間(たえま)なく...
一葉女史 「大つごもり」
...新聞社へ出かけて行って安部の讒訴をしたり...
久生十蘭 「予言」
...だのに他人の讒訴(ざんそ)ばかり挙げているから...
正岡容 「寄席」
...斯く申さば讒謗(ざんばう)罵詈(ばり)禮を知らぬしれ者と思ふ人もあるべけれど實際なれば致方無之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...かえってベが自分に横恋慕すと夫に讒す...
南方熊楠 「十二支考」
...人の讒訴に依って老臣の鞠問をうけたときのことを...
山本周五郎 「日本婦道記」
...つねに司馬懿に讒(ざん)している秦朗(しんろう)でしょう...
吉川英治 「三国志」
...――ただいえることは「これも尊氏が女奏の讒(ざん)に始まったことだ」という恨みだけなのである...
吉川英治 「私本太平記」
...将軍家に讒(ざん)して...
吉川英治 「私本太平記」
...主君の前に讒訴(ざんそ)した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...天下のお為を思うてじゃ」「武蔵を讒訴(ざんそ)することが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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