...右にいふ兄弟の父岩城判官(いはきはんぐわん)正氏(まさうぢ)在京(ざいきやう)の時讒(ざん)にあひて家の亡びたるは永保年中の事なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...皇后(きさき)は時平公の妹なれば内外より讒毒(ざんどく)を流して若帝(わかみかど)の御心を動(うごか)し奉りたるなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...讒者の実否を糺(たゞ)されるのが順序ではござりますまいか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「讒謗者(ざんぼうしゃ)の陰に」にシャリアピン(ビクター六七八三)のレコードがある...
野村胡堂 「楽聖物語」
...公儀に讒訴(ざんそ)をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父に讒言(ざんげん)の絶間なく...
樋口一葉 「大つごもり」
...子に向つて父親(てておや)の讒訴(ざんそ)をいふ女房気質(かたぎ)を誰(た)れが教へた...
樋口一葉 「にごりえ」
...生き残った人々の間に凡ゆる醜い中傷讒誣が投げ交された...
牧逸馬 「運命のSOS」
...かく申さば讒謗罵詈(ざんぼうばり)礼を知らぬしれ者と思う人もあるべけれど...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...第五に三人の中で讒誣(ざんぶ)に逢ふものがあつたときは...
森鴎外 「栗山大膳」
...讒言(ざんげん)をした梶原が刑罰に処せられているに反して...
柳田国男 「雪国の春」
...しかるに雑人(ぞうにん)ばらの讒言(ざんげん)を信じて...
吉川英治 「三国志」
...大いに馬超を讒言(ざんげん)し始め...
吉川英治 「三国志」
...つねに司馬懿に讒(ざん)している秦朗(しんろう)でしょう...
吉川英治 「三国志」
...一つ さきには讒構(ざんこう)をもうけて...
吉川英治 「私本太平記」
...讒(ざん)するなど...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「おまちがいだ! 何者かの讒言だ」義経は...
吉川英治 「源頼朝」
...しかし信盛の配慮にかかわらず右近の讒言は効を奏した...
和辻哲郎 「鎖国」
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