...ばかげて声高な純次に譲らないほど父の声も高く尖(とが)っていた...
有島武郎 「星座」
...我々大和犬族は敢て毛唐種に譲らない力量勇気があるから子...
内田魯庵 「犬物語」
...二人は陸軍と海軍の対立的な立場での主張をたがいに譲らないばかりか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...一歩も敵に譲らないで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...一歩も譲らないで私につっかかって来たこと...
豊島与志雄 「理想の女」
...一歩も譲らない真理が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その皮肉なことにおいては相譲らないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この夜中にまでも覆面を取らないですまし込んで会話をつづけている点だけは両々相譲らないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...初めは自分の製作品が正確なことを主張して容易に譲らない...
中島敦 「南島譚」
...しかしこの陰士も人相から観察するとその婦人に対する引力上の作用において決して寒月君に一歩も譲らない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この時もホデリがしたのだと主張して譲らない人があったのです...
武者金吉 「地震なまず」
...ソクラテスは勇敢を「敵に対して一歩も譲らないこと」だと定義したラケスをわらって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はどんな哲学者にも譲らないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ソクラテスにさえも譲らないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...要点だけは一歩も譲らないぞ……と思いながら...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...詩人として何人にも譲らない熱情を持っている者であると共に...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...これへ迫ってくるのがほんとうだと主張して譲らない...
吉川英治 「三国志」
...外敵に譲らないのを見てもわかる...
吉川英治 「新書太閤記」
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