...戦意は双方相譲らない有様で大体互角の勝負でありました...
石原莞爾 「最終戦争論」
...列国間の競争のはげしいことにいたっては苔虫類は人間社会に一歩も譲らない...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...ずいぶん人に譲らない動物愛護者のつもりだが――とにかく...
谷譲次 「踊る地平線」
...この対立(いずれも水準としてのノルマリティーを主張して譲らない)はどこから導かれどう解決されるか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一歩も敵に譲らないで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...おのおの天険と地の利を説いて相譲らないらしいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...興に乗じてはあえて弁信に譲らない饒舌(じょうぜつ)を弄(ろう)することがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...先方が譲らないと言う以上...
中里介山 「大菩薩峠」
...この夜中にまでも覆面を取らないですまし込んで会話をつづけている点だけは両々相譲らないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...断じて一歩も譲らない剣刃上の覚悟があると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...初めは自分の製作品が正確なことを主張して容易に譲らない...
中島敦 「南島譚」
...しかしこの陰士も人相から観察するとその婦人に対する引力上の作用において決して寒月君に一歩も譲らない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この時もホデリがしたのだと主張して譲らない人があったのです...
武者金吉 「地震なまず」
...児島の橘飩(きんとん)にも譲らないと思って...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...ソクラテスにさえも譲らないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これへ迫ってくるのがほんとうだと主張して譲らない...
吉川英治 「三国志」
...信じるところは譲らないのだ...
吉川英治 「親鸞」
...父親と母親――お前には財産を譲らない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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