...いつでも喜んで王位を誰かに譲って...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...」女の声で譲は意識がまはつて来た...
田中貢太郎 「蟇の血」
...それが譲治さんには分らなかった?」「へえ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それらの合戦の状況は「筑摩軍記」に譲ることにして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...譲店の大きな紙がはられました...
豊島与志雄 「肉体」
...副局長は久保田譲氏であったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...あちこちと道を譲る煩(わずらわ)しさもまた少いのである...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...果してこの家を譲り...
中里介山 「大菩薩峠」
...「年来住み古(ふ)るしたる住宅は隣家蔦屋(つたや)にて譲り受け度旨(たきむね)申込(もうしこみ)有之(これあり)...
夏目漱石 「虞美人草」
...この間高峯譲吉(たかみねじょうきち)さんが来て...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...譲られぬところはあくまで固守せよ譲って世を渡れとは説くものの...
新渡戸稲造 「自警録」
...その先輩が卒業したのと入替りに簡単にあとの部屋を譲り受けてゐた...
原民喜 「災厄の日」
...貴殿ニ譲渡仕候段...
火野葦平 「花と龍」
...彼らはその森林及び沼地を逃げ込んだサルマチア人に譲渡し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...創始者としての名誉と最初の実行者たりし勇気とを譲らなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...老幼の間の情愛礼譲の美しさ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...俺はモウ決心を固めているのだからこの際何も云うてくれるなと云って乾児(こぶん)の中(うち)の一人に自分の席を譲り...
夢野久作 「二重心臓」
...「受禅(じゅぜん)(皇位譲渡の式)もなく...
吉川英治 「私本太平記」
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