...田舎の人々の物優しさと礼譲...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今仮(か)りに一歩を譲(ゆず)り...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...それでその人が其の中にたつた一人の自分を譲つた細君に如何に不見識なことをされてもそれをどうすることも出来ないのが非常に気の毒に思はれます...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...萬朝報の三行広告に「パン店譲り受け度(た)し」と出して見ると...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...自己制御、謙譲も美しいが、のほほん顔の王さまも美しい...
太宰治 「みみずく通信」
...譲は困つて立つてゐた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...他日の機会に譲ることとする...
寺田寅彦 「火山の名について」
...あちこちと道を譲る煩(わずらわ)しさもまた少いのである...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...宿の入口で山崎譲と別れたお角は...
中里介山 「大菩薩峠」
...真(しん)ノ序(じよ)ノ舞(まひ)は常はシテが舞ふのであるがそれをツレの天女に譲り...
野上豊一郎 「演出」
...親譲りのこの店が狙いだったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ある部分は尺八(ふえ)に譲っても...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...違い田舎の或る友達から秘密に譲りうけたんだ...
牧野信一 「素書」
...正月にユズリハを飾るのは、譲るの意で、親は子に譲り、子は孫に譲り、子々孫々相襲いで一家を絶えさせんようにと祈ったものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...帝が近く譲位をあそばしたい思召(おぼしめ)しがあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...六条院は御譲位になった冷泉(れいぜい)院に御後嗣(こうし)のないのを御心の中では遺憾に思召(おぼしめ)された...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...武蔵の謙譲(けんじょう)な気もちは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...おれに譲れ」ことばの早いのみで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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