...われは議論すること能(あた)はず...
石川啄木 「呼子と口笛」
...別に気むつかしやの元帥と議論する必要もなかつたのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...或人著者に問うて曰く、何が故に神話学を研究するや、何の必要ありて、神話に関して、議論するや、神話学は果して如何なる効用ありやと...
高木敏雄 「比較神話学」
...読者はどう議論するか...
高浜虚子 「俳句への道」
...また人と議論することも私にはできない...
太宰治 「わが半生を語る」
...英雄とか凡人とか名をつけて議論することがすでに間違つてゐはしないか...
田山録弥 「雑事」
...ひどく熱心に議論する有様をじっと眺めながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...今更議論するまでもない現象である...
戸坂潤 「技術の哲学」
...彼は真面目(まじめ)に牧師と議論することができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かかる楽しみも近頃西洋紙に万年筆走らせて議論する文士の知らざる所とやいはん...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...誰もそんな事を捉まへて議論するものも無ければ...
夏目漱石 「「自然を寫す文章」」
...この上夫と議論する事を好まなかった...
夏目漱石 「道草」
...金井も、眞木も、そのほか十人ばかりの連中が、ことごとく正體もなくなつてきて、各々、手を振り動かし、歌ふもの、議論するもの、リンゴを皮ごと噛つてぺつぺつとはき出してゐる者……...
林芙美子 「雪の町」
...傍(かたわら)よりかれこれとこれを議論するの理なし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...議論する間もなくいきなり手を上げて黒人の仲間を殴った...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...わたくしは此より進んで議論することを欲せない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(c)ばかを相手にまじめに議論することはできない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お前と議論すると話がいつでも堂々めぐりになるんだ...
夢野久作 「少女地獄」
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