...噴火を地神の慟哭(どうこく)と見るのは適切な譬喩(ひゆ)であると言わなければなるまい...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...以上の譬喩(ひゆ)は拙ではあるが...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
... 135烈々として三倍の威力を増せり――譬ふれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...譬へば牛の一群を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...敢えて譬えるならば...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...この譬喩的直観像がもはやその譬喩的意味を脱却して...
戸坂潤 「辞典」
...方向と云っても哲学の説明に於て屡々用いられる譬喩としての方向ではなく――例えば主観と客観は二つの方向であると説明し慣されているようにではなく――実際に運動するもののもつ方向そのものである...
戸坂潤 「性格としての空間」
...その状況はシュネシオス(新プラトン学派のキリスト教徒)によって五体を焼かれる殉教者に譬えられている...
野上豊一郎 「パルテノン」
...私はこれを恋に譬(たと)えている...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...三人寄ればの譬(たとへ)の通り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...譬えようのない清楚を...
久生十蘭 「魔都」
...譬(たと)えば封建の世に大名の家来は表向きみな忠臣のつもりにて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...譬えば母とか恋人とかいうようないなくなってから年を経たものがまた帰って来たように...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...譬喩の句には右の如く両事物を対したるは稀(まれ)にして...
正岡子規 「俳句の初歩」
...鳩摩羅迦葉尊者(くまらかしょうそんじゃ)が無分別な者にかなわぬという譬喩に引いたのだが...
南方熊楠 「十二支考」
...詩人は言葉とこゝろと大小相掩はざる諸譬喩を出すことを好むものなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...しかしそれは譬(たと)へやうのない困難な事であつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...非常に優れた譬喩(ひゆ)によって象嵌(ぞうがん)せられた美しい説教であって...
和辻哲郎 「孔子」
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