...昔から譬(たとえ)にいう通り...
伊藤左千夫 「春の潮」
...譬えようもない楽しいものだった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...何とも譬えようのない仄かな匂が...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...譬喩に基くものなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...譬うるに物なき頑丈無比なる荷造りであったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...この手首の問題を思い出させるような譬喩的(ひゆてき)な手首の問題がいろいろあることに気がつく...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...ただちに衆は散兵の線に擴がる、譬ふれば、路傍に巣くふ熊蜂を惡しき習の少年が、 260つねに無慚に怒らして刺戟を續け、其はてにあまねく衆に災を來らし、とある旅人が、それとは知らず、其路を過ぎて覺はず觸るる時、勇氣に滿てる蜂の群、奮然として飛び出し、其巣の中にこもりたる幼き者を禦ぐ如...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...模写という譬喩を以て云い表わしたに他ならない...
戸坂潤 「科学論」
...方向と云っても哲学の説明に於て屡々用いられる譬喩としての方向ではなく――例えば主観と客観は二つの方向であると説明し慣されているようにではなく――実際に運動するもののもつ方向そのものである...
戸坂潤 「性格としての空間」
...これらの言葉はただ譬えなのである...
豊島与志雄 「文学以前」
...可愛らしいものの譬(たとへ)にまでされた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うどの大木という譬(たとえ)はあるが...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...しかしながらそのことは決して譬喩性よりの解放を意味せぬのである...
波多野精一 「時と永遠」
...さればこそこの譬喩的(ひゆてき)の吟ありたるなれ...
正岡子規 「俳諧大要」
...われは固(もと)より譬喩(ひゆ)の跛足(はそく)になり易きを知れば...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...おせんちゃん」そのときおせんは譬(たと)えようもなく複雑な多くの感情を経験した...
山本周五郎 「柳橋物語」
...譬へばもしも明らかに故意の殺人ではなかつたと知り得ることの出来る判事自身でさへ...
横光利一 「マルクスの審判」
...またよし譬えそれらが汚点としたところで...
横光利一 「旅愁」
ランダム例文:
小腕 頭の先から足の先まで 片上
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??