...「譫言を吐く」: 物事を混乱させたり、正常な判断力を失ったりして、意味不明な言葉を発すること...
...「彼は熱を出しているのか、譫言を言いながら寝ている...
...「譫言状態に陥る」: 重症の脳外傷などで、正常な意識が失われ、譫妄・定向障害・幻覚・幻聴などが伴う状態...
...「彼は昨晩から譫言を繰り返している...
...「譫言を口走る」: 息遣いは安定しているものの、意識は混濁したままで話を繰り返すこと...
...譫言のような歌が聞こえてくる...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...譫言と思わせるのには覿面(てきめん)だ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...どこでどんな目に遭ったのか皆目分らせんのじゃ」「やはり様子が知れぬかのう」「甲虫甲虫と譫言をいうとるがのう...
海野十三 「地球盗難」
...いないにしろ私はその譫言を実に興味深く聞きます...
海野十三 「地球盗難」
...譫言(うわごと)の様に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...夢中で譫言(うわごと)を口走っている処(ところ)へ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...譫言(うわごと)のように「すみません」を連発しながら寝返りを打って...
太宰治 「竹青」
...「神様が逢わせて下すったのだ」と譫言(うわごと)をいう...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...譫言(うわごと)のようにいう...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...あなたは本望を達したのです!‥‥わたしはあなたを憎みます!‥‥ああ! ああ!」もう譫言に変ったらしく...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...夜寝てから譫言(うはごと)を言つたりする...
永井荷風 「来訪者」
...その後一時平静に復(かえ)ったシャクが再び譫言を吐き始めた時...
中島敦 「狐憑」
...人々は珍(めずら)しがってシャクの譫言を聞きに来た...
中島敦 「狐憑」
...頁(ページ)の最後の一行にただ「ポーリン是は譫言(うわごと)なり」とあった...
「長塚節氏の小説「土」」
...――その代りお前の名前を譫言(うはごと)に言つて居るあの娘は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その辺から妙な譫言をいふ声が聞えて来た...
原民喜 「廃墟から」
...張(は)りて見(み)たしと縺(もつ)れ舌(じた)に譫言(たはごと)の給(たま)ふちろ/\目(め)にも六花(りくくわ)の眺望(ながめ)に別(べつ)は無(な)けれど...
樋口一葉 「別れ霜」
...夢寐(むび)のまもなきおくるしみや折々のおん譫言(うわごと)さえ洩れ伺うておりました...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??