...「譫言を吐く」: 物事を混乱させたり、正常な判断力を失ったりして、意味不明な言葉を発すること...
...「彼は熱を出しているのか、譫言を言いながら寝ている...
...「譫言状態に陥る」: 重症の脳外傷などで、正常な意識が失われ、譫妄・定向障害・幻覚・幻聴などが伴う状態...
...「彼は昨晩から譫言を繰り返している...
...「譫言を口走る」: 息遣いは安定しているものの、意識は混濁したままで話を繰り返すこと...
...王は譫言に止度なく...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...譫言のような歌が聞こえてくる...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...」と同じ言(こと)を幾(いく)たびも譫言(うわごと)に謂(い)うを聞きて...
泉鏡花 「活人形」
...あの老婦人も譫言(うわごと)のように叫んでいた言葉ではありませんか...
海野十三 「崩れる鬼影」
...譫言(うわごと)かなにかのように何遍も何遍もくりかえして呟(つぶや)いた...
海野十三 「獏鸚」
...熱病患者の譫言(うわごと)の様に...
江戸川乱歩 「悪霊」
...譫言(うわごと)の様にわめき続けていたが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...譫言(うわごと)の様に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...譫言(うわごと)のように繰り返していた...
橘外男 「葛根湯」
...銀子の譫言も、こんな家(うち)にいたくないから、早く田舎(いなか)へやってくれとか、ここで死ぬのはいやだから、外へ連れ出してくれとか、そこに姐(ねえ)さんがいるから、早くそっちへ退(の)けてくれとか、そうかと思うと、役者の名を口走ったり、芸者の身のうえを呪ったりするのだったが、親の使いでよく明日の米の代を取りに来た妹に言うらしく、気をつけて早くお帰りなどと、はっきり口を利くこともあった...
徳田秋声 「縮図」
...譫言(うわごと)みたいなものです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「お譫言(うわごと)が...
直木三十五 「南国太平記」
...斬りゃがったな」がんりきの譫言(うわごと)は嵩(こう)じてくる...
中里介山 「大菩薩峠」
...人々は珍しがつてシャクの譫言を聞きに來た...
中島敦 「狐憑」
...「早く西瓜を切らないのか」のと譫言(うわごと)を言うようになった...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...神経性の熱を四十度も出しやがって譫言(うわごと)ばかり……」「どんな譫言を……」と私は急に真面目になって問うた...
夢野久作 「暗黒公使」
...ボーイの譫言(うわごと)を事実として綜合すれば絶世の美人で...
夢野久作 「暗黒公使」
...夢寐(むび)のまもなきおくるしみや折々のおん譫言(うわごと)さえ洩れ伺うておりました...
吉川英治 「私本太平記」
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