...警抜な一章を読み了る毎に...
芥川龍之介 「手巾」
...」と串戯(じょうだん)のような警抜な詰問が出たので...
泉鏡花 「婦系図」
...」と先生警抜なことを云って...
泉鏡花 「婦系図」
...筆をとれば斬新警抜(ざんしんけいばつ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...博士の眼は常に警抜であり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...批評家に欠くことの出来ない警抜さと烱眼とを持たなかった...
戸坂潤 「読書法」
...評論雑誌の特大号が年四回なのも雑誌資本の年四回の回転率に基くという観察も、仲々警抜である...
戸坂潤 「読書法」
...一見極めて天才的に警抜に見えるが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ここで天才的(?)想像力や警抜や着想や洞察と見えるものは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...「矛盾の哲理」という警抜な卒業論文によって今でも同期生の記憶に残っている秀才だが...
久生十蘭 「魔都」
...手堅い渋い話術の中に警抜な警句を言い放ち...
正岡容 「わが寄席青春録」
...疑なく図案は警抜といえた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...拙衲(せつなふ)は第一、其外世界困窮の数語、何等の警抜ぞ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それに反して警抜な表現とか巧みさを感じさせる言い回しとかは...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
...『地下一尺集』に収められた警抜な諸篇は...
和辻哲郎 「享楽人」
...また警抜な形にくっきりと刻み出されている...
和辻哲郎 「孔子」
...むしろ写実の警抜さに...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...簡素で、雄勁(ゆうけい)で、警抜である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索