...曾(かつ)て一時に数人の侍妾を設け置きし覚えある男の言と識るべし...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...ルドルフと相識るようになってから独逸が好きになったのと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...其頃には互ひに相識る機会もなく...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...大正十一年三月鳴雪識るす自叙伝内藤鳴雪一私の生れたのは弘化四年四月十五日であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...大寺が道子と相識るに至ったのは最近二年程の事であったが...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...果して一を聴いて十を識るの才がある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ロダンを識る...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...読者は自ら団子坂菊人形の縁起と繁栄の状況とを識るに足るであらう...
正岡容 「根津遊草」
...その高座を識るものにはたしかにその人と肯かれる話癖が浮彫りになっていて微笑ましい...
正岡容 「我が圓朝研究」
...(六月二十八日)不折君と為山氏は同じ小山門下の人で互に相識る仲なるが...
正岡子規 「墨汁一滴」
...竜樹香(かおり)を聞(か)ぎてすなわち便(ただ)ちにこれを識る...
南方熊楠 「十二支考」
...偶(たま/\)識る所の家に美少女があつたので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...字を識る人の教を乞ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...やや文字を識る士人が来て詩を乞(こ)い書を求めると...
森鴎外 「魚玄機」
...子之助は纔(わずか)に字を識るに及んで...
森鴎外 「細木香以」
...その円(まど)かな温かなすべてを包みすべてを識る賢くしてしかも潤いある彼の人格そのものである...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼らはいつも識(し)らずして識る以上の仕事をする...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...器を識る者は、必ずそれに手を触れるではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
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