...確か昨夜非常に遅く帰られたと思うのですが」紋三は変なことをいい出したなと意識すると...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...己(じぶん)で己を意識することができなかった...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...一種異様な気もちが雲のように覆いかぶさってくるのを意識する...
谷譲次 「踊る地平線」
...私が意識するより前に...
谷崎潤一郎 「鍵」
...意識すると否とに拘らずいまや新しいかたちをとりつつあり...
峠三吉 「原爆詩集」
...当今、幕府は幼冲(ようちゅう)にして、弁識する所なし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...之れによればその階級の利害が――意識するとしないとに拘らず――常に擁護されるのは至極当然だろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...資本主義の崩壊過程を社会自身の危機として意識するからなのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...彼はもはやそうした自分を意識するのが癪にさわるようになり...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...今や漸く多数の認識するの所となれりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それに附随する事実の歪曲を認識するだけのことである...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...三四度繰返した頃にフイと意識すると見えて...
中原中也 「校長」
...読者を意識するつもりはないがやはり向うの方が少し程度が高いようだ」と言っておられた...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...なぜならば彼等の意識する美は――即ち彼等の趣味は――始から互にその特色を別にする...
萩原朔太郎 「青猫」
...自然において認識する...
三木清 「科学批判の課題」
...「我々は物についてただ我々自身がその中へ入れるもののみを先験的に認識する」...
三木清 「哲学入門」
...なぜ私達が彼等を認識するに至ったか...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...意識するとしないとに拘らず...
吉川英治 「折々の記」
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