...この残酷にして奸譎(かんけつ)なる神の悪戯に堪ふる能はず...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...烈々たる青雲の念とを抱いて何等の譎詐なく...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...謙遜とは奸譎なる者がその處世を平滑にする爲の術策ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...同時に何所(どこ)か奸譎(わるがしこ)い大きな眼が太い眉の下でぎろぎろと光っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...春星の譎は東洋風の主情による...
高村光太郎 「正と譎と」
...ピカソの譎は近代風の主知による...
高村光太郎 「正と譎と」
...「譎漢共(ごろつきかんども)!」スメールがつぶやいた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...かの権謀政治家らが蘇譎張権(そけつちょうけん)たがいに傾危の政略を行うて経済世界の運動に抵抗するは...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...軍と国民とを「奸譎なる詐謀の犠牲」にしたというのは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...あるものは奸譎(かんきつ)の圜(かん)をほのめかして回(めぐ)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...狂たらずんば譎(けつ)ならん...
正岡子規 「病牀譫語」
...一度東京朝日新聞の奸譎邪惡憎む可き記者の爲に誤り傳へられてから...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...嫉妬深くて奸譎で...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...嫉妬深くて奸譎な...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...奸譎(かんけつ)な非武士(ひぶし)の卑劣(ひれつ)を忿怒(ふんぬ)する天魔神(てんましん)のすがただ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...譎詐権謀(けっさけんぼう)を常道としているこの戦国に...
吉川英治 「新書太閤記」
...この譎詐権謀(けっさけんぼう)だらけな乱世の下に...
吉川英治 「新書太閤記」
...兇悪奸譎な代議士のためにルパンは不知の境に徘徊させられているのだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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