...奸譎(かんけつ)なる...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...この残酷にして奸譎(かんけつ)なる神の悪戯に堪ふる能はず...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...謙遜とは奸譎なる者がその處世を平滑にする爲の術策ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...奸譎なる者の阿諛便佞か――阿諛便佞を通じたる利己かである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...故に如何に一切を肯定する者と雖も野卑、奸譎、柔媚、陰險をば拒斥せざるを得ないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...譎とはたばかる事ではない...
高村光太郎 「正と譎と」
...正と譎とは互に微妙な關係を保持しながら...
高村光太郎 「正と譎と」
...ピカソの譎は近代風の主知による...
高村光太郎 「正と譎と」
...「譎漢共(ごろつきかんども)!」スメールがつぶやいた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...軍と国民とを「奸譎なる詐謀の犠牲」にしたというのは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...これが奸譎(かんけつ)な文字の霊の復讐(ふくしゅう)であることを悟(さと)った...
中島敦 「文字禍」
...欺くものと一様の譎詐(きっさ)に富むとき...
夏目漱石 「虞美人草」
...狂たらずんば譎(けつ)ならん...
正岡子規 「病牀譫語」
...嫉妬深くて奸譎な...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...そいつが奸譎(かんけつ)で狡猾(こうかつ)だという証拠のようなものだ」「でも原田さんは」「黙れ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...呉の譎詐(きっさ)に乗ぜられて...
吉川英治 「三国志」
...譎詐権謀(けっさけんぼう)を常道としているこの戦国に...
吉川英治 「新書太閤記」
...この譎詐権謀(けっさけんぼう)だらけな乱世の下に...
吉川英治 「新書太閤記」
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