...謡言(ようげん)はなかなか盛んだ...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...兎角国中に穏かならぬ謡言(ようげん)が専らである折柄...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そこに謡言(ようげん)がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...それはずいぶんばかばかしい謡言であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...『松屋筆記』六五に『二十二史箚記(さっき)』三十巻、元の順帝の至正十一年、〈韓山の童倡(とな)えて言う、天下大いに乱れ、弥勒仏下生すと、江淮(こうわい)の愚民多くこれを信ず、果して寇賊蜂起し、ついに国亡ぶるに至る、しかるにこの謡は至正中より起るにあらざるなり、順帝の至元三年、汝寧(じょねい)より獲るところの捧胡を献ず、弥勒仏小旗、紫金印の量天尺あり、而して泰定帝の時、また先に息州の民趙丑斯(ちょうちゅうし)、郭菩薩等あり、謡言を倡え、弥勒仏まさに天下を有(も)つべしという、有司以て聞す、河南行省に命じてこれを鞫治(きくち)せしむ、これ弥勒仏の謡すでに久しく民間に播(ま)くなり、けだし乱の初めて起る、その根株を抜かず、ついに蔓延して救うべからざるに至る、皆法令緩弛の致すところなり云々〉...
南方熊楠 「十二支考」
...私達は此の事変について色色の謡言蜚語の伝へられるのを聞いた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...いろいろな謡言(ようげん)が流布(るふ)されて...
吉川英治 「三国志」
...都下の謡言(ようげん)や北斗を占案(うらな)って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...世上の童(わらべ)の謡言(ようげん)に照らしてみても...
吉川英治 「新・水滸伝」
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