...どこかで今様(いまよう)を謡(うた)う声がする...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...松山館の弁士はよく「空はオリーブ色に晴れ渡り絶好の飛行びより」と謡うように言つた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...国経は突然声を張り上げて謡(うた)った...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...人の謡うのが羨(うらや)ましくもあり...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それでも一度び歌謡となって現われる際にはどうしても母音の方の重みが勝つ...
寺田寅彦 「歌の口調」
...みずからの民族の民謡を盛り込もうとしたのである...
中井正一 「美学入門」
...なあむ十方到来の旦那様方……」こんなことを謡の文句で呼びかけるものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなときにはいつもより長く歌を謡うのである...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...または「本は尺八中は笛末はそもじの筆の軸」とも謡われてことにゆかしい性質を持っている...
牧野富太郎 「植物記」
...かかる虫も天から福を齎(もたら)すから家に留むるがよいと考える(一八七二年板ラルストンの『露国民謡』一五五頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...次の民謡からでも想像し得られる...
柳田國男 「地名の研究」
...謡曲をうたっているらしい...
山本周五郎 「風流太平記」
...直ぐに我儘謡を謡った事を看破されて驚き且つ赤面した...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...長刀(なぎなた)を持たせると大喜びでノサバリまわって危険この上もないので地謡が皆中腰で謡ったという...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...型通りに謡い舞っているように見えたり...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...世に流行(はや)らせている自作の歌謡なども多いと聞くが...
吉川英治 「私本太平記」
...これまであった歌謡の節(ふし)や曲までが...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長も謡(うた)った――人間五十年...
吉川英治 「宮本武蔵」
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