...万葉集の長歌は暫(しば)らく問はず、催馬楽(さいばら)も、平家物語も、謡曲も、浄瑠璃も韻文(ゐんぶん)である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...謡曲の師の金剛巌先生に相談したところ...
上村松園 「作画について」
...人間生活を縦横に謡うが...
高浜虚子 「俳句への道」
...その土地の一友人から仙台地方の古い童謡として次のやうな歌を紹介せられた...
太宰治 「お伽草紙」
...それから僕は何気ない顔つきをして俗謡のある一節を口ずさみながら朦朧とした意識に包まれて夕闇の中を歩き続けていた...
辻潤 「ふもれすく」
...謡曲を宝生新(ほうしょうしん)氏に教わっていた...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...変な声を出して謡(うたい)をうたうには閉口するが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...天人が謡(うた)ふ...
野口雨情 「虹の橋」
...謡曲にも地の合唱があり...
信時潔 「歌詞とその曲」
...アニャニャニャンノニャン」と謡い踊るというごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...精一ぱいいゝ声で謡つてお聞きに入れませう...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...ラジオの国民歌謡は...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...言葉がきれいなために時々は歌謡の中に入って...
柳田国男 「海上の道」
...小山真夫氏の『小県(ちいさがた)民謡集』には見えている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...うら悲しい朝鮮民謡の哀調がきこえてくるっていう話だ...
山川方夫 「その一年」
...また謡を唱和し、鈴を振り、銅拍子(どびょうし)を鳴らす大勢の者があった...
吉川英治 「私本太平記」
...何か微吟(びぎん)に謡(うたい)のひとふしを口ずさんでいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鎌倉時代のあの緊張した宗教文芸、哀感に充ちた戦記物、室町時代の謡曲、徳川時代の俳諧や浄瑠璃、これらもまた「物のあはれ」の上に立つと言えよう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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