...向象賢はまた『仕置』の中に以後士族として学文(がくもん)、算勘、筆法、謡(うたい)、医道、庖丁、馬乗方、唐楽、筆道、茶道、立花(りっか)などの中何か一つ嗜(たしな)んでいない者はどんなに身分の善(よ)い者でも官吏には採用しないぞと書いています...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...或る時俗謡か何かの咄が出た時...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...小声で歌を謡っている...
鈴木三重吉 「千鳥」
...その攻撃に謡曲や蓄音機を持込んだ訳でもなかつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...新聞にまで謡(うた)われた仲であって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...小野がどこからか引っ張って来た若い謡謳(うたうた)いが...
徳田秋声 「新世帯」
...ドイツ歌謡をいっしょに歌い出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俗謡や挨拶が続いた...
豊島与志雄 「自由人」
...大きな腹の中から鉢(はち)の木(き)を謡(うた)っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...地謡と囃子方の前で...
野口米次郎 「能楽論」
...いっそ謡でも唱って気楽に...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...万民腹を鼓して太平を謡うがごときは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...寧ろ私はその大根船の往来(ゆきき)を殺風景なりとした江戸末年の俗謡時世時節とあきらめしやんせ屋形船さへ大根積む」をおもつて...
正岡容 「大正東京錦絵」
...「どうか勘弁して呉(く)れ」謡の声はもうやんでいた...
山本周五郎 「風流太平記」
...歌を謡ったのは面白いなア...
横光利一 「夜の靴」
...いろいろな謡言(ようげん)が流布(るふ)されて...
吉川英治 「三国志」
...舞謡(まいうた)の手拍子などに興じ入られたと...
吉川英治 「私本太平記」
...血祭りの生贄(いけにえ)は!」鳴門舞の謡声(うたごえ)より...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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