...後にはついに占星学上の計算をすることを謝絶するに至ったということはケプラーのために特筆すべき事実である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...謝絶するナゾとは以ての外の無礼と考えていたから...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...例えば西園寺(さいおんじ)侯の招宴を辞する如きは時の宰相たり侯爵たるが故に謝絶する詩人的狷介(けんかい)を示したもので政治家的または外交家的器度ではない――という...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...面会を謝絶する事にしたい...
薄田泣菫 「茶話」
...截然(せつぜん)としてその委託を謝絶するほどの勇気もなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...截然として謝絶することが出来たらその上(うえ)越(こ)すことはなかったのであるが...
高浜虚子 「子規居士と余」
...今更それを謝絶することも出来なかった...
田山花袋 「蒲団」
...一通の手紙で謝絶するのも...
夏目漱石 「それから」
...一通の手紙で謝絶するのも...
夏目漱石 「それから」
...赤面するくらいなら用談中と云って面会を謝絶するはずである...
夏目漱石 「野分」
...泰然と講演を謝絶する余裕があった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...断然面会を謝絶する勇気を有(も)たない彼は...
夏目漱石 「道草」
...謝絶する措辞(そじ)を思いつくことができなかったので...
久生十蘭 「ひどい煙」
...今や容易にこれを実行すべき見込がない」と言ってこれを謝絶するに至った...
穂積陳重 「法窓夜話」
...贈られたくないと謝絶する自分のわざとらしさも随分ときわどいものとおもふのであつたが...
牧野信一 「病状」
...むげに謝絶することはできなかった...
山本周五郎 「新潮記」
...門を閉じて客を謝絶する気にもなれなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしかぐや姫は帝の使いに対しても、「帝の召しての給はむことかしこしとも思はず」と放言し、面会を謝絶する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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