...謙虚な心掛を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...何といふ謙虚な姿だらうと...
薄田泣菫 「茶話」
...事物に対して謙虚な心がまへをなくしてしまつたやうである...
種田山頭火 「其中日記」
...これについてははなはだ僣越(せんえつ)ながらこの際一般工学者の謙虚な反省を促したいと思う次第である...
寺田寅彦 「天災と国防」
...その謙虚な人なつかしい性格を...
野村胡堂 「楽聖物語」
...夜更けの谷戸で狭畑(せばた)をほじくりかえすような謙虚な所業をするはずがない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...ニコラスは下級の兵隊にも謙虚な態度で接し...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...謙虚な私設秘書と...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...凡そ雪五郎は謙虚な心の持主で...
牧野信一 「バラルダ物語」
...そしてもしも――これは腹蔵なき謙虚な問であります――貴兄においても...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...西洋には稀に見る淡白謙虚な人である...
南方熊楠 「十二支考」
...併せて謙虚な気持で書園の主にその労を感謝したい...
三好達治 「測量船拾遺」
...そして自分の不足をいつまでも補って行こうとする真理探究者のあの謙虚な態度に頭が下がったのであった...
山本実彦 「十五年」
...という謙虚な気持のように思えて...
山本周五郎 「竹柏記」
...彼に銚子をさし傾けてくれた謙虚な気持ちなど...
横光利一 「旅愁」
...最も謙虚な意味で私は世界の広場にいる一人の日本の女であることをしみじみと嬉しく思った...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...自分も世間の一凡下(いちぼんげ)でしかないとみずから謙虚な心に返って...
吉川英治 「親鸞」
...我々はただ現在の運命を如実に見きわめることによって(すでに起こった事に対する謙虚な忍従によって)...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??