...これだけの仕事の幅と深さを謙虚な気持で正視している人ならば...
伊丹万作 「カメラに関する覚え書」
...)僕は旅先に送されてきた山本さんの謙虚な手紙にガクンとなつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...謙虚な心持ちに戻つて行く必要があると思ふ...
田山録弥 「自他の融合」
...「自己を滅却した謙虚な人間が出来上った人間或は完成した人間の姿として...
戸坂潤 「読書法」
...ロシア庶民の謙虚な魂にとっては...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...即ち謙虚な気持を修熟させることが第一だと思ひ...
中原中也 「詩壇への抱負」
...その謙虚な人なつかしい性格を...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その様子がほとんど謙虚なほどなので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ある程度までに限定された謙虚な懐疑と...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...質實にして謙虚な態度で...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「受動的抵抗の理論と實行」
...よき魂は謙虚な魂であり...
三木清 「語られざる哲学」
...あらゆる謙虚なものが美しいように美しい...
三好十郎 「恐怖の季節」
...その辺にも礼節格式を重んずる翁一流の謙虚な用意が窺われて云い知れぬ床しさが偲(しの)ばれるようである...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...水仙の沈潜と謙虚な冷徹...
吉川英治 「剣の四君子」
...張松ただただ恐縮のほかございません」曹操のまえでは、あのように不遜を極めた張松も、玄徳のまえには、実に、謙虚な人だった...
吉川英治 「三国志」
...おのがじし小さい生命(いのち)のまたたきに謙虚な涙をせぐられて来るかと思われるばかりであった...
吉川英治 「私本太平記」
...謙虚な心の持主に対して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...我々はただ現在の運命を如実に見きわめることによって(すでに起こった事に対する謙虚な忍従によって)...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
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