...謙虚な心掛を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これだけの仕事の幅と深さを謙虚な気持で正視している人ならば...
伊丹万作 「カメラに関する覚え書」
...たいへんいじらしい謙虚な響きを持って居りますが...
太宰治 「ろまん燈籠」
...急に一種特別な謙虚な気持の湧くのを感じながら嘆息した...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...清貧に甘んじ、謙虚な気持ちで、世に処してゆかなければならない...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...彼はこうして謙虚な仕事をつづけ...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...謙虚な私設秘書と...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...懺悔としての語られざる哲学は純粋なる心情と謙虚なる精神とを失わないように努力する...
三木清 「語られざる哲学」
...それは他に対しては固(もと)より自己に対してでさえ何物をも教えようとはしない絶対に謙虚なる心である...
三木清 「語られざる哲学」
...その質素な謙虚な性質の価値は見直されていいのです...
柳宗悦 「民藝の性質」
...謙虚な心の彼らを...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そして自分の不足をいつまでも補って行こうとする真理探究者のあの謙虚な態度に頭が下がったのであった...
山本実彦 「十五年」
...それらのすべてを謙虚な自尊心で受けながしたように...
山本周五郎 「青べか物語」
...という謙虚な気持のように思えて...
山本周五郎 「竹柏記」
...彼に銚子をさし傾けてくれた謙虚な気持ちなど...
横光利一 「旅愁」
...最も謙虚な意味で私は世界の広場にいる一人の日本の女であることをしみじみと嬉しく思った...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...張松ただただ恐縮のほかございません」曹操のまえでは、あのように不遜を極めた張松も、玄徳のまえには、実に、謙虚な人だった...
吉川英治 「三国志」
...自分も世間の一凡下(いちぼんげ)でしかないとみずから謙虚な心に返って...
吉川英治 「親鸞」
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