...一人の俳人のそれを低声に誹謗(ひぼう)しつつあるのを聞きながら余はうつらうつらと夢に入った...
高浜虚子 「子規居士と余」
...乙の賞讃するものを甲は誹謗したりするかも知れない...
戸坂潤 「科学方法論」
...一般に日本現在の状態に比較して自然と彼方(かなた)を稱美し此方(こなた)を謗(そし)るやうな傾きになる...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...自分は決して自分の生れた國を謗るのではない...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...紛(まぎ)れもなく今の将軍家を誹謗(ひぼう)した刷物(すりもの)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...「何をもって謗(そしり)を熄(や)むる...
新渡戸稲造 「自警録」
...相手の人には痛くもない讒謗(ざんぼう)や冷評を浴(あび)せかけて...
新渡戸稲造 「自警録」
...誹謗中傷がこの立派な施設の品性を傷つける様なことは一度もなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...カストリは二時間にわたる彼の罵詈讒謗(ばりざんぼう)を泰然と聞き流していたが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...そのことのゆえに彼の芸術を誹謗するいわれは少しもないのだ...
平林初之輔 「ポウの本質」
...浄蔵大法師を謗(そし)った者その日より一切の物を鼠に食わる...
南方熊楠 「十二支考」
...進展がないと謗(そし)る人があるかも知れぬが...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...「もはや世の謗(そし)りもおそれませぬ...
山本周五郎 「死處」
...お奉行を誹謗(ひぼう)したりしていましたからね...
吉川英治 「大岡越前」
...董相国やその一類の誹謗(ひぼう)をなせば...
吉川英治 「三国志」
...ずいぶん誹謗(ひぼう)もされ...
吉川英治 「新書太閤記」
...誹謗(ひぼう)し...
吉川英治 「親鸞」
...いつも口賢(くちさかし)く誹謗(ひぼう)する...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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