...二 薄田泣菫氏の性行薄田泣菫氏の「茶話」は如何に薄田氏の諧謔に富み...
芥川龍之介 「人及び芸術家としての薄田泣菫氏」
...どうぞ御安心をねがいます」と博士はニヤニヤと両頬に笑(え)みをうかべながら諧謔(かいぎゃく)を弄(ろう)して着座したので...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...諧謔を弄することも敢て人後に落ちはしなかった...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...往々諧謔的(かいぎゃくてき)なスケルツォが使われる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...諧謔に長けているということは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...南北朝以来戦乱永く相つぎ人心諸行無常(しょぎょうむじょう)を観ずる事従つて深かりしがその厭世(えんせい)思想は漸次時代の修養を経てまづ洒脱(しゃだつ)となり次(つい)で滑稽諧謔に慰安を求めんとするに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...諧謔(かいぎゃく)に富んだ話術家で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...愚劣な悪謔を弄したことだつた...
正岡容 「吉原百人斬」
...――そうしておれはいらいらとむきになって、諧謔の文句、気の利いた言葉、イタリア語の呼びかけを考えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...持って生れた諧謔味(かいぎゃくみ)が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...というその調子にはこの夫婦の暮しにある独特な諧謔(かいぎゃく)がひとりでに溢れていて...
「朝の風」
...其坐談には諧謔を交ふることをも嫌はなかつただらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...酒を被(かぶ)って諧謔(かいぎゃく)するような気風とを具備しなければ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...産経の夕拾など)などそれぞれ独自な筆鋒で諷刺と諧謔のうちに快感のある論調をみせているが...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...待ち伏せしたと申した方が当っておるやも知れん」因幡守の諧謔(かいぎゃく)に...
吉川英治 「大岡越前」
...豫想や諧謔やいろ/\な戯れまじりに...
吉川英治 「折々の記」
...(私の考えではこれが「諧謔」の真の意味である...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
...そこには好謔家という観念にあてはまる何ものをも認める事ができない...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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