...冷笑と諧謔(かいぎやく)との二つの武器を宮本武蔵のやうに使つてゐた...
芥川龍之介 「秋」
...その朗々たる音吐とグロテスクな諧謔(かいぎやく)とを聞くだけでも...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...滑稽作家の諧謔8・27サンデー毎日滑稽作家マアク・トヱンが...
薄田泣菫 「茶話」
...外面的にはディッケンズの最大の特徴である諧謔(ヒューマー)は...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...諧謔(かいぎゃく)とを以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は多少の諧謔(かいぎゃく)と誇張とを交ぜて...
夏目漱石 「行人」
...不幸にして彼は諧謔(ヒューモア)を解する事を知らなかった...
夏目漱石 「明暗」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...わけても疲労の甚(はなは)だしい戸田老人は日ごろの諧謔(かいぎゃく)も出ずげっそりしていた...
本庄陸男 「石狩川」
...思はずクラリネツトは合間をねらつて山羊が叫ぶやうな諧謔味を添えたり...
牧野信一 「村のストア派」
...そこに多少語調的にも内容的にも諧謔の意を含んでゐる...
正岡容 「大正東京錦絵」
...諧謔的な講演を引き受けた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...持って生れた諧謔味(かいぎゃくみ)が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...奥女中あがりを女房にした長屋の男の困却を諧謔の主題にしたものだった...
宮本百合子 「菊人形」
...雅俗笑謔の歓談は支那酒の杯と共に重ねられた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ひどく洞白に懲りられたようじゃな」吉宗は軽い諧謔(かいぎゃく)にまぎらして笑いました...
吉川英治 「江戸三国志」
...従って真に貴い諧謔は「痛苦」から...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
...それだけにまた濃厚な諧謔をもって全体を包まなければならなかった...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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