...機智と諧謔とでもてなす心ぐみでいるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...好きなあの子の肌にふれたや」という古代ギリシアの諧謔(かいぎゃく)詩がある...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...食後も盛んにウィスキーのグラスを傾けつつ諧謔(かいぎゃく)を弄(ろう)して倦(う)むことを知らないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...生来の機智と諧謔(かいぎゃく)とは日ならず彼を人気者にしてしまい...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ある評家は諧謔(ヒューマー)に乏しいこの物語をさほど高く評価せず...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...諧謔(かいぎゃく)に富んだ明るい応酬は...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...ポンチ的諧謔のチヤツプリンとに限られてゐる...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...機智や諧謔の表面的な面白さより...
原民喜 「忘れがたみ」
...この作がどんなに傑れた諧謔味と...
牧野信一 「浪曼的月評」
...誰か也有の諧謔に過ぎたるを知らざらん...
正岡子規 「俳諧大要」
...諧謔を弄して人を笑はせようと企てられてゐる...
正宗白鳥 「私も講演をした」
...しかも諧謔に富んだ本のことを考えてごらんなさい...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...それでも彼の行動には一抹の諧謔がまつわつていて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...辛辣(しんらつ)な諧謔(かいぎゃく)交(まじ)りに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いつもの諧謔(かいぎゃく)に富む即興を示された...
吉川英治 「随筆 新平家」
...諧謔(かいぎゃく)を交じえて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...我々は先生の人格が諧謔を通じて柔らかく現われるのを見る時...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
...それだけにまた濃厚な諧謔をもって全体を包まなければならなかった...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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