...第一にこの言葉は巧みに諧謔の筆を弄(ろう)した「貝おほひ」の判詞(はんのことば)の一節である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...しんとした夜の静かさの中で悪謔(からか)うような淫(みだ)らな女の潜み笑いが聞こえた...
有島武郎 「カインの末裔」
...宗教的又道徳的諧謔性等を見よ)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...我れは即ち當年のユーゴーたらむと是れ一時の諧謔に非ずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は好んで諧謔を弄した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余は滑稽諧謔を以て俳諧狂歌両者の本領なりと信ずる也(なり)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...南北朝以来戦乱永く相つぎ人心諸行無常(しょぎょうむじょう)を観ずる事従つて深かりしがその厭世(えんせい)思想は漸次時代の修養を経てまづ洒脱(しゃだつ)となり次(つい)で滑稽諧謔に慰安を求めんとするに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...皮肉な文句を書きやがったな」と一謔(いちぎゃく)を発しただけで座につきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その諧謔を正面から解釈したものであろうか...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...たまらなく平次の好謔心(こうぎゃくしん)を嗾(そそ)ったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次の惡謔(あくぎやく)に當てられて敷居際に立ち淀みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたは負けたら尻尾を巻いて逃げだすという諧謔を解さないと見える」という具合に...
久生十蘭 「魔都」
...今日はその雄弁と奇想に満ちた彼自らが云ふところのパロオデイア(詩――比喩の歌? 諧謔詩とでも訳すのか知ら? 私の辞書には適当の訳語が見つからぬのだが!)を断片的に申し伝へようと思ひますが――...
牧野信一 「卓上演説」
...」それは解りやすい諧謔を含んだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...妥協的であっても諧謔的では...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...茶山は戯謔(けぎやく)したに過ぎない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ご存じの大岡昇平とか今日出海などというお人がこの悪たれと諧謔(かいぎゃく)の大家なので...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...もともと先生の気質には諧謔的な傾向が(江戸ッ児らしく)存在していたかもしれない...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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