...英国にて日曜の静謐なるときは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...今までの静謐(せいひつ)とは打って変わって...
田山花袋 「田舎教師」
...町はしんとしてもとの静謐(せいひつ)にかえった...
田山花袋 「田舎教師」
...そよとの物音もない静謐な境地に沈み込んだ...
豊島与志雄 「未来の天才」
...精密機械の工場のもつ静謐である...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...江戸御府内の靜謐を念としてゐる長十郎に取つては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...天下靜謐(せいひつ)だな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまりに重厚で静謐な中年者の姿を思はせるものがあつたからである...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...いかに君はこの靜謐を好まないか...
萩原朔太郎 「宿命」
...静謐(せいひつ)にお願いいたします」「いかにも承知した...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...相愛心があれば世の中は必ずや静謐で...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...ゴッホと同じ血液を持ちながらゴッホの持たなかった静謐を持っていたジオットや...
三好十郎 「ゴッホについて」
...京都総而(そうじて)静謐...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...正弘の後妻謐子(しづこ)で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」阿部正弘の継室謐子(しづこ)の死が其二である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...静謐な湿りの重なりあう隙間にまで...
横光利一 「旅愁」
...「東国の逆乱もすみやかな静謐(せいひつ)を見...
吉川英治 「私本太平記」
...諸国とも静謐(せいひつ)な方だった...
吉川英治 「私本太平記」
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