...英国にて日曜の静謐なるときは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...極めて安寧静謐にして不和なく...
高木敏雄 「比較神話学」
...町の静謐(せいひつ)を掻乱(かきみだ)してゐた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...如何に荒れ狂っても静謐なるに等しい...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...その深い静謐(せいひつ)のうちに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天下靜謐(せいひつ)の折柄...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一應天下靜謐(せいひつ)となると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまりに重厚で静謐な中年者の姿を思はせるものがあつたからである...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...啼きやんで静謐が戻って来ても...
原民喜 「悪夢」
...今こそ大空は深い静謐(せいひつ)を湛(たた)えているのだ...
原民喜 「廃墟から」
...底抜けの静謐を湛へてゐる青空を視たとき...
原民喜 「火の踵」
...静謐(せいひつ)にお願いいたします」「いかにも承知した...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...漢の皇甫謐の孝子傳・萬葉集・今昔物語・ぐりんむの獨逸童話其他に多く見えて...
南方熊楠 「棄老傳説に就て」
...十一月の夜をこめて 雪はふる 雪はふる黄色なランプの灯の洩れる 私の窗にたづね寄る 雪の子供ら小さな手が玻璃戸を敲く 玻璃戸を敲く 敲く さうしてそこに息絶える 私は聽く 彼らの歌の 靜謐 靜謐 靜謐...
三好達治 「雪」
...扉の内部にあるあの世の平和と静謐(せいひつ)と規律と...
室生犀星 「みずうみ」
...正弘の後妻謐子(しづこ)で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」謐子は糸魚川の松平日向守直春の女...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...静謐(せいひつ)となったうえは...
吉川英治 「私本太平記」
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