...どんなに所謂「修行」をしても出来っこない...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...その急所弱所を見破られて謂はば奮起一番...
太宰治 「右大臣実朝」
...それからは謂(い)わば薄紙をはがすようにだんだんと御悩も軽くなってまいりました...
太宰治 「鉄面皮」
...今の所謂あしびではないといふ疑ひが昔からある...
土田杏村 「あしびの花」
...所謂「歴史的必然性」とは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...科学の大衆性とは科学――理論――の実践性に帰着する処のものの謂であった...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...単に所謂法則を有つことだけでは科学の精密性はまだ与えられるものではない...
戸坂潤 「科学方法論」
...所謂匿名批評は今日のジャーナリズムの上で盛んなのであるが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...謂わば他人とは思えない存在となってしまった...
豊島与志雄 「小説集「秦の憂愁」後記」
...久しく分離した支那を統一したと謂ふ自尊心を持つて居る天子をして...
内藤湖南 「聖徳太子」
...『広羣芳譜』に『風土記』を引て記する所に拠れば俗九月九日ヲ尚ンデ之レヲ上九ト謂フ...
牧野富太郎 「植物記」
...斎藤茂吉氏は「甚五郎という人物はやはり鴎外好みの一人と謂って好いであろう」と云っておられるが...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...もろさは彼の所謂悪魔主義が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...逍遙子の評能くものを容るとは何の謂(いひ)ぞ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...逍遙子が所謂理想は個人が哲學上の所見なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...またはセツゴ(東北処々)などと謂うている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...彼としては所謂(いわれ)のない...
吉川英治 「平の将門」
...何さま早い頃の假作物の特徴と謂はれる...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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