...答 自殺するは容易なりや否や?問 諸君の生命は永遠なりや?答 我等の生命に関しては諸説紛々として信ずべからず...
芥川龍之介 「河童」
...答 自殺するは容易なりや否や?問 諸君の生命は永遠なりや?答 我らの生命に関しては諸説紛々(ふんぷん)として信ずべからず...
芥川龍之介 「河童」
...或は天平寳字八年と云ひ諸説紛々として一定せず...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...性の善悪について立入った穿鑿をしなかったから爾来三千年中国でも諸説紛々いまだに帰着するところがない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...意味は徳川時代から茶人の間の問題となっていて、諸説紛々...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...諸説紛々適従するところを知らぬ...
太宰治 「津軽」
...諸説紛々(ふんぷん)として爾来(じらい)二十八年を過ぐる今日に至るまでなお帰一するところを知らぬ...
橘外男 「蒲団」
...諸説紛々たる報道の中から掴み出せばいいんだ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...諸説紛々たるも今に(およ)んでいずれが正解と判断し能わぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...班内でも諸説紛々という有様であったらしい...
夢野久作 「ざんげの塔」
...それすらも諸説紛々(ふんぷん)で...
吉川英治 「私本太平記」
...諸説紛々(ふんぷん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...楠木家の菊水ノ紋については、郷土の間でも、諸説紛々で、一定はないらしい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...史家の臆測を煩(わずら)わして諸説紛々今もはっきりしない結果になった唯一の原因だからである...
吉川英治 「茶漬三略」
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