...京都所司代は、京都や周辺の地域の治安維持や、諸役徴収などの行政業務を担当した...
...それに引き代え、江戸は八百万石のお膝下(ひざもと)、金銀座の諸役人、前にいった札差(ふださし)とか、あるいは諸藩の留守居役(るすいやく)といったような、金銭に糸目(いとめ)をつけず、入念で、しかも傑作を欲しいという本当に目の開いた華客(とくい)の多いこちらでは、観音一つ彫らすのでも、念に念を入れさせ、分業物の間に合せではなくして、台坐も天蓋も、これと目指した彫刻師の充分な腕によって出来たものを望むという気風がありましたから、京の寺町とは趣を異にし、芸術的良心が根まで腐るようなことはありませんでした...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...諸役人は急に門を締(し)めて杖を持ってさわぎだした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...お蔵前などの大町人や諸役人と同様その時分の社交人である...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...三月二十四日、カロンはオランダ人の砲手二名を連れ、大小通詞(つうじ)、松浦家の諸役人、お徒士(かち)など百二十人に附添われ、青銅の大臼砲二門、鉄製の象限儀(しょうげんぎ)四個、前車二、充弾、空弾、爆弾四〇個、小臼砲(これも実用にはならぬ古物だったが)一門、前車一、榴弾三〇個など、全量七百五十貫に及ぶ大荷物を抱え、海路、平戸を出発した...
久生十蘭 「ひどい煙」
...老職以下諸役人の出席を乞うて...
穂積陳重 「法窓夜話」
...関係人諸役人を始めとして...
穂積陳重 「法窓夜話」
...諸役人との相談ごとを...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そしてそれに対する町奉行以下諸役人の処置に平(たひら)かなることが出来なかつた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...己は諸役人や富豪が大阪のために謀(はか)つてくれようとも信ぜぬ...
森鴎外 「大塩平八郎」
...歳暮拜賀の大小名諸役人織るが如き最中に...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...歳暮拝賀の大小名諸役人織るが如き最中に...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...その供まわり、その家来、その諸役人、その日常生活、そのかしずかれ方、その儀容を見たまえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貴族たちはスパルタ諸王の諸役人みたいに取扱われてはならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...勝手組小普請などの諸役付もあったが...
山本周五郎 「風流太平記」
...「ずいぶんな御難題」と、諸役人は、彼の短気にあきれたが、無理は無理でも、それがまた、工事の進捗(しんちょく)へ、拍車をかけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...検視以下の諸役人が現われ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...諸役人らは仕方なしに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...地子銭及び諸役の免除...
和辻哲郎 「鎖国」
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