...あれもどうも叩かれた傷に違いないわ」……で、この、噂話が何を意味するか、私は深くも気に止めないで、ただ亭主が邪険なのだろう位に考えたことだが、読者諸君、それが却々そうではなかったのだ...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...西洋の諸君、われわれを種にどんなことでも言ってお楽しみなさい...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...諸君もこれは自然に廃るものと覚悟して...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「諸行無常」だの...
高神覚昇 「般若心経講義」
...柳田国男氏の「一つ目小僧その他」を見ると一つ目の神様に聯関して日本の諸地方で色々な植物を「忌む」実例が沢山に列挙されている...
寺田寅彦 「ピタゴラスと豆」
...ヂュウスと諸神の目を掠め...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...即ち実際生活の諸問題に...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...小宮豊隆・野上豊一郎・和辻哲郎・其の他の諸氏は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そして諸方より書籍を獻納する路を開き...
内藤湖南 「支那目録學」
...「勤番の諸士方で...
中里介山 「大菩薩峠」
...村に一つしか無い諸國商人宿...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...諸国民の富に関する純粋な原則に基礎を置くものではあり得ないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...譬(たと)えば私なぞは僅(わずか)な収入の内でも台所の諸道具を揃えて衛生的な料理を食べたいと思いますからその方へ入費が掛って下駄(げた)とか帽子というようなものに無駄な贅沢(ぜいたく)は出来ません...
村井弦斎 「食道楽」
...諸処方々(しょしょほうぼう)の田畠(たはた)にうえ...
柳田国男 「母の手毬歌」
...厨の諸器が置かれる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...花山院の諸卿をも超え...
吉川英治 「親鸞」
...資盛(すけもり)などの諸大将も...
吉川英治 「源頼朝」
...京見物のために諸国から出てくる人々の眼にもつき易くなった...
和辻哲郎 「鎖国」
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