...長き敍事詩の四分の一を諳誦せしめんとせしかば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...われは初より隻句を遺(のこ)さず諳(そらん)じたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...太平記を拾いよみに諳記(そら)でやるくらい話がおもしろい爺様(じいさま)だから...
泉鏡花 「縁結び」
...子供の癖にちゃんと諳(そら)んじているらしく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...百人一首もとびとびに諳誦(あんしょう)して...
田山花袋 「田舎教師」
...文化八年二月の「諳厄利亞興學小筌」(英語小辭典のこと)及び同年九月...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼はわたしという人間を諳(そら)で知っていたのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...――またクリストフが朝の祈祷(きとう)のように諳誦(あんしょう)していた自身へという悲壮な落ち着いた短詩(ソンネット)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのあらゆる場合を通じて尽(ことごと)くこれを秩序的に諳(そらん)じながら...
永井荷風 「妾宅」
...行郡道間漫作依レ例今春復省耕 村々熟路緩二期程一山如二迎揖一皆知レ面 水不二相離一似レ有レ情 馬解二叱声一多左避 轎任二扛法一少斜行 已諳扁字兼二屏画一那問今宵館主名行路の山水の姿態と人馬の動作との一々の特徴は...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...伝統的な方法をちゃんと諳(そら)んじていたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その中の一節を諳誦したのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...諳(そら)んじてゐたが...
堀辰雄 「おもかげ」
...諳算(あんざん)をしながら...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...みんなは毎日その石で畳(たた)んだ鼠(ねずみ)いろの床(ゆか)に座(すわ)って古くからの聖歌(せいか)を諳誦(あんしょう)したり兆(ちょう)よりももっと大きな数まで数えたりまた数を互(たがい)に加えたり掛(か)け合せたりするのでした...
宮沢賢治 「学者アラムハラドの見た着物」
...或時諳誦観音普門品...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...却って器械的に諳(そら)んじなくてはならぬ語格の規則に悩まされたのは...
森鴎外 「二人の友」
...また善く法典を諳(そらん)じて獄を斷ずる法律家になるにもふさはしからざるを悟りたりと思ひぬ...
森鴎外 「舞姫」
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