...漢詩愛誦家の中にはママ諳んずるものもあるが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...百人一首もとびとびに諳誦(あんしょう)して...
田山花袋 「田舎教師」
...文化八年二月の「諳厄利亞興學小筌」(英語小辭典のこと)及び同年九月...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼はその辞典の綱目をことごとく諳誦し得たかもしれない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は覚えてることをみな諳誦(あんしょう)してみせた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よく諳記してゐるオペラRigoretto(リゴレツト)の處々を何といふ事もなく彈きつゞけた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...毎日学校への往(ゆき)かへりに提灯の名を早くも諳(そらん)じ女同士が格子戸(こうしど)の立ばなしより耳ざとく女の名を聞きおぼえて...
永井荷風 「桑中喜語」
...翰は夙(つと)に唐宋諸家の中でも殊に王荊公(おうけいこう)の文を諳(そらん)じていたが...
永井荷風 「梅雨晴」
...行郡道間漫作依レ例今春復省耕 村々熟路緩二期程一山如二迎揖一皆知レ面 水不二相離一似レ有レ情 馬解二叱声一多左避 轎任二扛法一少斜行 已諳扁字兼二屏画一那問今宵館主名行路の山水の姿態と人馬の動作との一々の特徴は...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...中尉はそれらの名前をことごとく諳(そら)んじていた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...片言隻句までも諳(そら)んじて居ります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その子は詩篇の中六つも諳誦(あんしよう)してゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...明日の學課を諳記してゐるのである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼等が小聲で云ふ諳誦が一緒になつたものであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...七章を諳誦することと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...諳(そら)んじてゐたが...
堀辰雄 「おもかげ」
...」若者は諳誦した...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...却って器械的に諳(そら)んじなくてはならぬ語格の規則に悩まされたのは...
森鴎外 「二人の友」
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