...されば最後に彼は「これをもて我れ自ら恨み(自己を諱(い)み嫌い)...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...実朝といふ諱もこのとき御朝廷からいただいたのださうでございますが...
太宰治 「右大臣実朝」
...其放膽不諱にして人を人とも思はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...我れに不利なれば無理をも言ふの傾向あればなり其放膽不諱...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其放胆不諱にして人を人とも思はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...故に彼は必らずしも強て現内閣に反対するものに非ず現内閣にして苟も自ら彼れを敵とせずむば、彼は妄りに現内閣の敵と為らず、彼れの放胆不諱、剛愎不遜の言動あるは、多く其主我的意思と衝突するの場合に在り彼は自己の利害の為に、沈黙の必要を知るの聡明あればなり之れを要するに彼れの政界に於ける去就進退は極めて単純なり而も世間彼れを風雲変幻の魔術師の如くに想像するは何の滑稽ぞ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...およそ国民たるの分限に越えざることは忌諱を憚(はばか)らずしてこれを行ない...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...彼等のその他の生活は悉く当局の忌諱に触れることばかりで...
牧野信一 「貧しき日録」
...政治問題をとり扱った内容さえ忌諱にふれた...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」
...或は政達が即ち力之助の諱(いみな)ではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「諱大基...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...專犯二忌諱一...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...人の実名は諱(い)んで呼ばぬのが礼儀であったが...
柳田國男 「地名の研究」
...しかし日本風の歴史記録類には名を諱んで書かぬのが通例であります...
柳田國男 「名字の話」
...松平の御家号と諱字まで頂き...
山本周五郎 「山彦乙女」
...「元禄十三年三月、井伊侯が辞任されて以来、大老に仰せつけられた人のあることを聞かない、柳沢侯は元禄十一年、老中首席に仰せつけられたが、決して大老ではない筈だ、いつ大老に仰せつけられたか、聞きましょう」「それは、そんなことは」来太の喉(のど)がごくっと鳴った、「つまり柳沢侯は、御家門に列せられ、御諱字を頂き、要するに誰でも御大老と」「誰でも、……というのは」「誰でもとは誰でもだ、柳沢美濃守さまが御大老だということは、武鑑などにも記載してあるし、世間一般の常識として」「巷間(こうかん)の板行物や世評を聞いているのではない、改めて申すが、柳沢侯は老中首席であって、大老ではないのだ」来太は歯をくいしばった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...余の諱(いみな)じゃ...
夢野久作 「名君忠之」
...後主の諱(いみな)は禅にして禅(ゆず)るの意をもつ...
吉川英治 「三国志」
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