...諱を(とう)といった者があった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「考城隍」
...それは呂仙の諱(いみな)であった...
田中貢太郎 「劉海石」
...彼は主我的人物なり若し彼をして單に放膽不諱...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...我れに不利なれば無理をも言ふの傾向あればなり其放膽不諱...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其放胆不諱にして人を人とも思はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...雲浜が藩の忌諱(きい)にふれて素浪人になったのは嘉永五年でこの年長女竹子についで長男繁太郎が生れ...
服部之総 「志士と経済」
...ところが後ちまた宋の英宗(えいそう)の諱が署であるため...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...『扶桑列女伝』に、名妓八千代、諱(いみな)は尊子、勝山、諱は張子など記しあるも、遊女の本名を洩(も)らすと、彼はわが妻になる約束ある者など言い掛くる者が出るから、尊者の忌名と等しく隠した故、諱と書いたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...偶(たま/\)堂の諱(いみな)を通称としてゐたのみである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...諱(いみな)は俊良...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...五十川堂(いかがはじんだう)の撰んだ墓誌に、「諱義勝第二子、幼孤、長来江戸、従樗園杉本翁学医、業成、嗣福山侯侍医津山氏、既而名声大起、累得俸廿五口」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...子孫竜宮の事を問へども婆諱(い)みて話さず」とある...
柳田国男 「海上の道」
...一度筆を執(と)れば貴人の名をも諱まなかったのであります...
柳田國男 「名字の話」
...しかも西洋風にこれを呼びかけることを諱(い)まない時節となったのであるからして...
柳田國男 「名字の話」
...彼の伝を書くものは皆彼の為めに之を諱(い)めり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...さきに彼の忌諱(きき)にふれて...
吉川英治 「三国志」
...どうして父が子へ宛てて書いた返信に“蔡京”と諱(いみな)の印を捺(お)しましょうぞ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...諱(いみな)を明義(めいぎ)...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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