...文部当局の忌諱(きい)に触れたとか聞いた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...実朝といふ諱もこのとき御朝廷からいただいたのださうでございますが...
太宰治 「右大臣実朝」
...我れに不利なれば無理をも言ふの傾向あればなり其放膽不諱...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...徳川幕府の忌諱(きき)に触れることを...
中里介山 「大菩薩峠」
...其餘ハ皆直書シテ諱マズといはれ頼朝ノ傍政子ノ妬悍ノ類隱避スル所ナキヲ以テモ之ヲ知ルベシとて其直筆の一例となされたれども...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...当時その諱を避けて薯蕷を薯薬と変更した...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その諱(いみな)に触るればなり〉...
南方熊楠 「十二支考」
...「諱大基...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...偶(たま/\)堂の諱(いみな)を通称としてゐたのみである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人のために諱むべき事のあつたのは怪むに足らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...正方の死は藤陰舎遺稿丁卯の詩題にも「十一月廿二日公上不諱」と書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これも間接に山城河岸の父子をして忌諱(きき)を知らしむる媒(なかだち)となったであろう...
森鴎外 「細木香以」
...忌諱(きき)すべき事に撞着(とうちゃく)することもまた漸く頻(しきり)なることを免れぬからである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...名を諱(い)んだ昔の慣習名字という語の説明についても伊勢貞丈以来いろいろの説がある...
柳田國男 「名字の話」
...名を諱んだ昔の習慣が...
柳田國男 「名字の話」
...一度筆を執(と)れば貴人の名をも諱まなかったのであります...
柳田國男 「名字の話」
...おん諱名(いみな)の『尊(たか)』の一字をさえ賜うたほどなご嘉賞ではなかったか...
吉川英治 「私本太平記」
...どうして諱(いみな)ノ印を捺(お)されましょうか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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