...又啓示に盲従することの愚を諭す等...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...恰(とん)と巡査が人民に説諭すると同じ口吻(くちぶり)を以て無学者に臨んでゐる...
内田魯庵 「犬物語」
...説諭するはずの署長が...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...なるほど自分が煽動してまたそれを説諭するということも...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...悪僧は今暫し傍におきて諭すべしといふに――これは手ぬるい...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...佛氏は諭すらく、離慾の寂靜は四諦を悟る所以なりと...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...麥蒔きをしてはいかぬと云つて人民に諭す縣廳の役人共です...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...僧侶に共通の俗人を諭すやうな言葉尻の臭味もない...
近松秋江 「湖光島影」
...いく度も諭すといへとも...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...そんなことを諷諭するつもりでは決してない...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...』と諭すような調子で老人はいった...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...支那では海外は皆自分の臣下扱ひにして皇帝何々の國に諭すといふ風に手紙なども書いて居つたもので...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...君!」ヴォートランは父親が諭すように...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...松王 (傍白)民の一人を以って万人の過ちを諭すとな...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...何か事件があると院長が患者達に何か説諭する...
北條民雄 「癩院記録」
...無邪気なる悪行を懲らすにもこれを教へ諭すの法に由らずしてかへつて打擲し鞭撻(べんたつ)する者あり...
正岡子規 「病牀譫語」
...一日(あるひ)先生は高弟一同を集めて諭す所があつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...醜(みぐる)しいまねはすな」と、半ば、諭すように、半ば怒り哭(な)くように、光圀もやや声をふるわせて、ふたたび鬘桶の下まで引き戻した...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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