...芥川のその告白は僕を教へ諭してゐたこともあらうと思へる...
小穴隆一 「二つの繪」
...自分が煽(おだ)てておいてまた説諭して帰したじゃないか」それをきくと正造はグイとむき直って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私はこれを自分で説諭して帰ってもらったことについて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...日の丸をふりまはす子供に母親が説き諭してゐる...
種田山頭火 「旅日記」
...怯るゝ者のある時は之を勵まし諭したり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...お諭し申し上げることが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...英人某氏諭して曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...故に侯は会員を諭して曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...且つ各大臣に諭して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...当時閣下の属僚は、此急激なる政変を目して、伊藤侯の不忠不臣なる行動に帰因すと為し、中には侯を罵つて国賊といふものすらありしと雖も、国民は寧ろ侯の公明磊落なる心事を歎称して、古名相の出処進退にも譲らずといひたりき、而も閣下より之れを見れば、閣下は恰も伊藤侯の為に出し抜かれたる観ありしを以て、其の伊藤侯の行動に慊焉たらざりしは亦無論たる可し、此に於て乎椿山荘は再び隠謀の策源地と為り、閣下の属僚は日夕出入して憲政党内閣の破壊に着手したりき、此れを聞く、憲政党内閣組織の発表せられたる頃、石黒忠悳翁偶々椿山荘を訪ふ、都筑馨六氏先づ在りて翁と政変を語り、頗る時事に憤々たるものゝ如し、翁諭して曰く、足下等常に元勲に依頼して大事を済さむとするは甚だ誤まれり、何ぞ自家の実力と運動とに依りて天下を取るの計を為さゞる、一時の政変に驚くは年少政治家の事に非ず、気を吐き才を展ぶるは寧ろ今後に在り、足下宜しく大に奮へよと而も都筑氏及び其他の属僚は、閣下の威名を借らずしては、何等の着手をも為し能はざりしなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...英人某氏諭して曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...懇々と説諭しなければならぬ役まわりになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを、また道庵は、いつもの短気にも似合わず、長いことかかって、懇々と説諭して、再び米友をして荷を取って肩にかけ、槍をついて出で立たしむる...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを諭して実の例を示すは私の事なれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...」杉十郎がこんこんと諭しはじめるので私達も腰を据ゑたが...
牧野信一 「鬼涙村」
...彼等を集めて平民に編入せられたる朝恩の広大なるを訓諭し...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...やがて敵の襲撃に会ってもかならず守るを旨とし、城を出て戦ってはならんぞ」と、諭した...
吉川英治 「三国志」
...光圀は、刀を下ろして、刀の平(ひら)をひたと長作の頸に当てがい、「これから法は犯すな」と、諭し、また家臣へ向っては、「禽獣のため、人を殺すは不仁(ふじん)である...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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