...彼の歌声は諧調が美しく、聞いていて心地よい...
...楽器の諧調を整えるために、チューニングが必要だ...
...この曲の諧調は少し変わっていて、新鮮な感じがする...
...音楽の諧調を楽しむために、コンサートに行くのが好きだ...
...諧調の調和が取れた詩や詞は、言葉の響きも美しい...
...諧調がある丈である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そこにゐる主客いづれもの気持に律動と諧調とを生みつけ...
薄田泣菫 「独楽園」
...その諧調的な構造美を見よ)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...「ジャン・クリストフ」十巻がいかに音楽的諧調(かいちょう)に満たされているかは...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...この諧調は命数に限りある汝の耳には聞き取れない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...神々(こうごう)しい諧調(かいちょう)に包まれてるその室の美を悟った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「愛と憎との厳(おごそ)かな結合たる諧調(かいちょう)」(一一)を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは一脈の諧調(かいちょう)をもっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...規律正しい諧調で砂と空気とを蹴つてゆく爪先の感覚が非常に快いのを沁々と味ひました...
牧野信一 「砂浜」
...血潮と共に脈動する機械のリズムを感ずる彼ははつらつたる工場の諧調を背負うて...
槇村浩 「大江満雄に」
...そこに在る点景の白い婦人の姿を中心として一層ひろい海面へのびてゆくリズムは実に変化と諧調に富んでいて...
宮本百合子 「ヴォルフの世界」
...導きかたと導かれかたとの間には深い諧調が響いていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...音楽が微妙な震動数の調和で諧調を発しるような...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは文字どおり品質のよい芸術がそういう描写において常に失わない精神の諧調と休安とを伴っているものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...全世界をその胸に140畳み込ませる諧調でないでしょうか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この赤と白との諧調からなる本葺の屋根が連なる様は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...別荘の裏にあたる海の音が眠気を誘うような諧調をもって聞えてくる...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ゴットン……水車(みずぐるま)の悠長(ゆうちょう)な諧調(かいちょう)がきこえる...
吉川英治 「神州天馬侠」
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