...彼の歌声は諧調が美しく、聞いていて心地よい...
...楽器の諧調を整えるために、チューニングが必要だ...
...この曲の諧調は少し変わっていて、新鮮な感じがする...
...音楽の諧調を楽しむために、コンサートに行くのが好きだ...
...諧調の調和が取れた詩や詞は、言葉の響きも美しい...
...諧調はもはや美ではない...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...そこにゐる主客いづれもの気持に律動と諧調とを生みつけ...
薄田泣菫 「独楽園」
...空気に飽和してゐる香水(パルフエン)の香と不思議な諧調をなして愉快に聞える...
高村光太郎 「珈琲店より」
...帝国をして国際会議の一員たらしめむとせば先づ形式実質共に欧洲文明と諧調する政略を執らざるべからずと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...砂漠(さばく)の諧調(かいちょう)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...職分や技術や調和や諧調(かいちょう)の本質的な差異を見てとるだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一種の諧調的(かいちょうてき)な響をもってわれわれの耳に入る理由にもなるのであろう...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...洋画家ならばきっとこの世界のみに見られる特異な色彩の諧調が感ぜられることであろうと思われる...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...料理と酒がなんともいえない諧調和(アルモニイ)をつくって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...長閑な空には一羽の鳶が諧調的な叫びを挙げながら大輪を描いてゐた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...規律正しい諧調で砂と空気とを蹴つてゆく爪先の感覚が非常に快く思はれました...
牧野信一 「晩春の健康」
...それは文字どおり品質のよい芸術がそういう描写において常に失わない精神の諧調と休安とを伴っているものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かつてその諧調(かいちょう)に噪音(そうおん)があった場合がなく...
柳宗悦 「工藝の道」
...揺れあい押しあいつつ眩しいほど雪白の泡となって汀を掩う……これらはすべて或る諧調(かいちょう)をもっていた...
山本周五郎 「新潮記」
...呂々転々の諧調を極まりなくして...
吉川英治 「剣難女難」
...ゴットン……水車(みずぐるま)の悠長(ゆうちょう)な諧調(かいちょう)がきこえる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ゴットン……水車の諧調(かいちょう)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...互いに融け去っても行きそうな淡い諧調は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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