...単純な諦めによる承認を片つ端から考へてゆく事より他に何にも知らなかつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...諦観すればかくの如きは女子何すれぞ男子を欺(あざむ)かん...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...宿命に對する諦觀が無い...
太宰治 「お伽草紙」
...その内に一箇月あまりの日がたつてからもう諦めてゐた彼の女の手紙が築地の病院から来た...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...もう諦(あきら)めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...かく諦(あきら)めながらも...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんな諦めてくたびれて...
中原中也 「三等車の中(スケッチ)」
...御諦(おあきらめ)なさい」「こんな事になろうとは……」「泣いたって...
夏目漱石 「虞美人草」
...諦(あき)らめて貰うんだ」「君がいなくったって...
夏目漱石 「明暗」
...大諦観「荘厳弥撒(ミサ)」と「第九交響曲」は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...名前もお崎(さき)とか言うそうで――」「それで諦めたというのか――」「諦められるようなそんな生優しいことではございません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...諦めるがいい」「へッ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...諦めたやうでも、矢張り女ですもの、――子が無いから我慢をして居ると仰しやるが、妾と同じ屋根の下ぢや、良い心持はしないわけで」「成程な」「口で言はなくたつて、腹の中でさう思つて居るから、お照さんの方も、何んとなくヒヤリとして母屋では寢心地が惡いから、渾天儀の番人といふことにして離屋の塔の下に立て籠(こも)り、夜、先生を呼出しては、へツ、へツ、へツ、飛んだ天文で」「――」「灯(あかり)は禁物だから、逢引に天文(てんもん)ほど結構なものはありませんよ」「主人のことを、さうツケツケ言つて宜いのかえ」「あつしは御内儀の味方で、御内儀が我慢していらつしやる事を、斯う言つて見たいのが性分でね」「御内儀が何んにも言はないのに、お前にその心持がよくわかるんだね」「それ位の修業はした積りですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我ながら大間拔けだと思つてゐるよ」平次までが諦(あき)らめたことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」諦め深い若い薬剤師は人なつこく私を慰撫した...
松永延造 「職工と微笑」
...今度こそ真から山を諦め...
松濤明 「再び山へ」
...妻のこうした諦観的な態度に繋っている場合が多い...
矢田津世子 「女心拾遺」
...別冊編集子はなかなか諦めない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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