...さう諦めてゐさへすりやア...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...見つからなかったというのなら諦めもつくが...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...すなわち「四諦(たい)」についてでありますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そこで人々は諦め顔にこう定義する...
戸坂潤 「思想としての文学」
...このたびの道中に於ても、米友が――若い娘を見るごとに、それと行き違うごとに、物に驚かされたように足を止めて、その娘の面(かお)を篤(とく)と見定め、後ろ姿をすかし、時としては、ほとんど走り寄って縋(すが)りつくほどにして、そうして、諦めきれないで、言おう様なき悲痛の色を浮べて立つことがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれも諦(あき)らめて仕舞つた...
夏目漱石 「それから」
...みんな空(から)っぽなんで諦(あきら)めて行ったんだろう」「人間一人を無駄に殺したわけで」「駒三郎も殺されるような事をしていたんだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――尤もこれはお文さんから新しいのを貰つたやうですから諦めが付くが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……あなたから、君はもう望みが無いから、書くのはよした方がいいだろうと言われれば、……諦らめます...
三好十郎 「好日」
...もう諦らめて笑っている)いいんですよ金吾さん...
三好十郎 「樹氷」
...おっ母さんも諦めるでしょうし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「諦めるものか、決して諦めなんかしない、万三郎さまはあたしのものだ、どんなことをしたって、きっとあたしのものにしてみせる、――そう心に誓いましたわ」かよの頬にさっと血がのぼった...
山本周五郎 「風流太平記」
...智恵子さん……僕を……諦めて下さい……徳市は両手をハッと放すと表に飛び出した...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...その底には深い諦めがある...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...諦(あき)らめてじゃねえ...
吉川英治 「江戸三国志」
...諦観が共通していたように考えられる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...あきらめきれぬ女性ではあり、決して、諦めようとも、思ってはいなかったが、さりとて……ああいうつもりもなかったのだ」「よいではございませぬか...
吉川英治 「平の将門」
...では諦(あきら)めて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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