...乃ちこの境の妙諦(めうてい)を教へて実に遺憾なし...
石川啄木 「閑天地」
...もはや何十年来まったく諦めてきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...又此暗い佗しいのにも俳味が無いでも無いと諦めて...
高濱虚子 「俳諧師」
...そこに人生の真諦があるのではあるまいか...
種田山頭火 「行乞記」
...諦めてる暇はない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...吉村も諦めて、幸いそれくらいの持合せはあったので出してやった...
豊島与志雄 「在学理由」
...しまひには思ひ諦めて...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...このたびの道中に於ても、米友が――若い娘を見るごとに、それと行き違うごとに、物に驚かされたように足を止めて、その娘の面(かお)を篤(とく)と見定め、後ろ姿をすかし、時としては、ほとんど走り寄って縋(すが)りつくほどにして、そうして、諦めきれないで、言おう様なき悲痛の色を浮べて立つことがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...後には諦(あきら)めて止(や)めてしまった...
中島敦 「弟子」
...然しまあ未来があつたのだが、それも諦めて、父親のためには田舎へ引籠らなければならなかつた...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...氣弱さうな女は諦めたやうにまたもとの椅子に歸つた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...諦めると、引揚げる外はありませんが、このつぎに狙はれるのは、明かです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私もあっさり諦めて別れたのです...
火野葦平 「糞尿譚」
...みんなは諦めるよりほかはなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...婦人の能力について諦観的限度を認めていないということ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...然るにこのバルヂピエロはもう若いもので無いと諦念(あきらめ)を附けることの出来ない人として...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...これが指導の要諦(ようてい)であろうと思います...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...自ら儚(はかな)い望みにすぎないものと諦めかけていたふうであった...
吉川英治 「上杉謙信」
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