...彼とは常に論敵だが、話し合いをすることで互いの考えを尊重できる...
...あの人との議論は激しいけれど、私にとっての論敵だ...
...論敵として知られているあの人は、実は良き sparring partner でもある...
...彼女は論敵を圧倒するほどの論理的思考の持ち主だ...
...その論者こそ真に論敵である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...男女間のことは始ど知らないと世間から云はれてゐる論敵には...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その論敵たると否とを問わず学界挙げて痛歎するところにして...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...「尤もK・H氏は三谷氏とは論敵ですがネ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...論敵からの引用と...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...唯物論は恐らく日本主義哲学の有力な論敵だというのが真理だろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...日本主義の哲学は決して相容れない論敵なのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...岡氏の終始変らぬ論敵は神近市子氏である...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...「なかんずくこのかた、論敵たる僧侶の、次のような根本的かつ本質的なる命題を弁駁しておられる点に御注意なされませ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...よく論じよく怒りよく笑いなかんずく論敵を完膚(かんぷ)なきまでに説破することを最も得意としていた...
中島敦 「李陵」
...僕の論敵に対する態度は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...その論敵は主としてデイヴィッド・リカアドウであった...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それらの人達が自分を正しい者としようとして論敵マルクスに加える誹謗と...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...其故、或時期、誰彼に対する自分として現れた主張は、ひろめられ、或文学的潮流に対するより健全、理性的な文学本質の呈出としての表現に代り、論敵を目ざさず、第三者としての読者への説得力を増すことに努めるようになった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...論敵たる人の性格までを疑はんとする卑劣なる人物にあらざりき...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...論敵の肺腑(はいふ)をつらぬいたかのように思われた...
吉川英治 「三国志」
...論敵を捲くしたてて...
吉川英治 「新書太閤記」
...――外部の迫害とか、非難とか、教義の揚足(あげあし)とりなどはよそに、自己のうちに、論敵を求め、自己のうちに真理をつかもうとして、焦心(あせ)り合っているくらい、それは、すさまじい魂の磨き合いを見せていた...
吉川英治 「親鸞」
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