...天下の為(た)めに一身を犠牲(ぎせい)にしたるその苦衷(くちゅう)苦節(くせつ)を諒(りょう)して...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...髭を見たらば大統領たることを諒知すること...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...その同盟国たる英国の人民に最も能(よ)く諒解せられなければならぬ...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...自分らと志を同じゅうする幕僚将校の諒解(りょうかい)や支持はえたいとした...
高見順 「いやな感じ」
...お互いに諒解し合った...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...諒承(りょうしょう)シテ去ッタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...この根強い希いが芸術を生み、これを諒解する...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自然に無事を喜び恬を好むの風度あるを見る又以て此の二大政治家の個性を諒す可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...閣下幸に之れを諒せよ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...このことを読者にも諒恕して貰いたい...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...あれほどの諒解を得ているのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに敬意ある諒解を以てつけ加えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いまじぶんの前に立っているのは誰なのかはっきりと諒解した...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...すでにサッポロ本庁との間には諒解ずみになっている懸案を...
本庄陸男 「石狩川」
...自由党の人々も私の考えを諒とし脱退を許してくれた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...なんらの接近も、なんらの諒解も、なんらの希望もないのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...伯父さんも家庭の内では私たちに諒解のつかないやりかたもするらしいし同時に傍でわからない寂しさもあるのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ただ粗漏蕪雑(ぶざつ)のまま大体を取纏めて公表を急がなければならなくなった筆者の苦衷を御諒恕の程幾重にも伏願する次第である...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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