...彼の薬を請うものは...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...請う、皇愍(こうびん)を垂れて、速(すみやか)に吉凶を示し給え...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...救助を請うような心もちで...
芥川龍之介 「葬儀記」
...案内を請う彼の声に出て来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...互市(ごし)を請う...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...かつ八人の俘虜を還さんことを請う...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...請うて運送船に便乗し...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...わずかに書肆(しょし)の来(きた)って旧著の改版を請うがまま反古(ほご)にもすべき旧稿の整理と添刪(てんさん)とに日を送ればかえって過(すぎ)し日の楽しみのみ絶え間もなく思い返されるばかり...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...そのうち御気色をうかがって御勅免を申請うということを語られた...
中里介山 「法然行伝」
...無報酬にて法典立案の業に従事したいということを請うたが容れられなかった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...燕に帰らんと請うと...
南方熊楠 「十二支考」
...国中の豕を全滅せよと請うたのでその通りの勅令が出た...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし志保は榛軒に請うて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「高百円に付八十円に」買ひ上げてもらひたいと請うたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...娘りよは切に請うて脇差を譲り受けた...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...然るに新報社は保に退社後なお社説を草(そう)せんことを請うた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...天子に奏し年来の野望を遂げんと南陽侵略の許しを朝に請う君と予とはまた...
吉川英治 「三国志」
...彼女は、義貞に請うて、「あの離亭(はなれ)にて、お待ちしておりますれば、どうか明朝には、吉(よ)い御返辞を」と、かさねがさねの手をつかえた...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索