...諄々(じゅんじゅん)として教え導くにつとめた...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...先刻(さつき)は急しい時で……』と諄々(くど/\)辯疏(いひわけ)を言つて...
石川啄木 「足跡」
...諄々(くど/\)初對面の挨拶をすると...
石川啄木 「赤痢」
...諄々(くど/\)と挨拶したのもあつた...
石川啄木 「鳥影」
...何遍苦い顔をされても少しも尻込(しりごみ)しないで口を酸(す)くして諄々(じゅんじゅん)と説得するに努めたのは社中の弓削田秋江(ゆげたしゅうこう)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...次の世界へ突入することを諄々として薦めてあつた...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...これだけは技術のために特に話し置く」こう東雲師は諄々(じゅんじゅん)と私に向って申されました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...諄々(じゅんじゅん)としてわが身のことを説き諭(さと)さるるさま宛(さなが)ら慈母の児(こ)を見るが如くならずや...
永井荷風 「書かでもの記」
...また拙者の流儀が他流と異なるところをも多少なりと御覧に入れたい」こう言って諄々(じゅんじゅん)と語るところを見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...孔子は諄々(じゅんじゅん)として学の必要を説き始める...
中島敦 「弟子」
...島吉兄哥はとんだ縮尻(しくじり)をするところさ」平次は諄々(じゅんじゅん)として説き聞かせました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...諄々(くどくど)と弔辞を述べてから...
久生十蘭 「湖畔」
...諄々(じゅんじゅん)として説いて聞かすものですから...
吉川英治 「江戸三国志」
...おすがり申そうというお考えなのです」諄々(じゅんじゅん)と...
吉川英治 「親鸞」
...平次郎の耳の垢(あか)の隙間から諄々(じゅんじゅん)と入ってくる上人のことばは...
吉川英治 「親鸞」
...諄々(じゅんじゅん)と...
吉川英治 「日本名婦伝」
...始めは、心のうちで、あらゆる弁抗を考え、また、(なんの、世事、時務(じむ)にくらい、この老人が)と、生来の才智が、あくまで自己の非を蔽う理論を立てて、強いて、心のそこで嗤(わら)おうとしていたが、諄々、その硬直がくずされてしまった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...昨夜も諄々(くどくど)お話ししたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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