...』とお爺(じい)さんは私達(わたくしたち)夫婦(ふうふ)に向(むか)って諄々(じゅんじゅん)と説(と)ききかせて下(くだ)さるのでした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...諄々(じゅんじゅん)として説いてやった...
池谷信三郎 「忠僕」
...信吾が先刻(さつき)寄つて呉れた礼を諄々(くどくど)と述べて...
石川啄木 「鳥影」
...私は這(こんな)性質(たち)ですから諄々(つべこべ)言つて見ることも御座いますが...
石川啄木 「鳥影」
...艶のない聲に諄々と喋り續けるのであるが...
石川啄木 「天鵞絨」
...諄々と諭すような調子で説きすすめた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あるとき酒を酌み交しながら諄々と忠告した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これだけは技術のために特に話し置く」こう東雲師は諄々(じゅんじゅん)と私に向って申されました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...諄々(じゅんじゅん)と説いている...
太宰治 「パンドラの匣」
...諄々(じゅんじゅん)として説かれる声を聞きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...三位から討幕の秘計を諄々(じゅんじゅん)と聞かされてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺は何も彼も判つたやうな氣がするが――」平次は諄々(じゆん/\)として説くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな激色を現わしてはならぬ」諄々(じゅんじゅん)と説かれて...
吉川英治 「三国志」
...ここも互いの血を流さずにすむが」彼の諄々(じゅんじゅん)と説く...
吉川英治 「新書太閤記」
...諄々(じゅんじゅん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...諄々(じゅんじゅん)たる沢庵のさまを見るべく...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...諄々(じゅんじゅん)と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...始めは、心のうちで、あらゆる弁抗を考え、また、(なんの、世事、時務(じむ)にくらい、この老人が)と、生来の才智が、あくまで自己の非を蔽う理論を立てて、強いて、心のそこで嗤(わら)おうとしていたが、諄々、その硬直がくずされてしまった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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