...諄々(くど/\)初對面の挨拶をすると...
石川啄木 「赤痢」
...信吾が先刻(さつき)寄つて呉れた礼を諄々(くどくど)と述べて...
石川啄木 「鳥影」
...諄々(じゅんじゅん)と訓誡した上に帰国の旅費まで恵み...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...諄々と説いてやった...
豊島与志雄 「理想の女」
...諄々然として講明し...
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...ほとんど駒井の諄々(じゅんじゅん)たる説明を...
中里介山 「大菩薩峠」
...三位から討幕の秘計を諄々(じゅんじゅん)と聞かされてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...季麿青年を相手に諄々(じゅんじゅん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...とりとめもないいろいろな話が諄々と繰り返された...
林芙美子 「雨」
...妾は女生に向かいて諄々(じゅんじゅん)その非を諭(さと)し...
福田英子 「妾の半生涯」
...その洞(うつ)ろな耳腔(みみ)に諄々(じゅんじゅん)と囁(ささや)くことで驢馬の記憶を呼び醒(さま)そうとした...
牧野信一 「ゼーロン」
...兵家の卑屈と申さねばなりません」諄々(じゅんじゅん)として...
吉川英治 「三国志」
...そして諄々(じゅんじゅん)と...
吉川英治 「三国志」
...諄々(じゅんじゅん)と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...諄々(じゅんじゅん)と書状を以て...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...おすがり申そうというお考えなのです」諄々(じゅんじゅん)と...
吉川英治 「親鸞」
...平次郎の耳の垢(あか)の隙間から諄々(じゅんじゅん)と入ってくる上人のことばは...
吉川英治 「親鸞」
...始めは、心のうちで、あらゆる弁抗を考え、また、(なんの、世事、時務(じむ)にくらい、この老人が)と、生来の才智が、あくまで自己の非を蔽う理論を立てて、強いて、心のそこで嗤(わら)おうとしていたが、諄々、その硬直がくずされてしまった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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