...先刻(さつき)は急しい時で……』と諄々(くど/\)辯疏(いひわけ)を言つて...
石川啄木 「足跡」
...重々しい力の無い聲に出來るだけ抑揚をつけ諄々(くど/\)と説いたものだ...
石川啄木 「赤痢」
...私は這(こんな)性質(たち)ですから諄々(つべこべ)言つて見ることも御座いますが...
石川啄木 「鳥影」
...諄々(じゅんじゅん)説明があった...
海野十三 「沈没男」
...――正造は胸の裡の憤懣をおさえつつ諄々と説き聴かせて対策をあたえ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...わたしは自分で自分に諄々と説いて聞かせるのでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...三位から討幕の秘計を諄々(じゅんじゅん)と聞かされてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...季麿青年を相手に諄々(じゅんじゅん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺は何もかも判ったような気がするが――」平次は諄々(じゅんじゅん)として説くのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とりとめもないいろいろな話が諄々と繰り返された...
林芙美子 「雨」
...諄々(くどくど)と弔辞を述べてから...
久生十蘭 「湖畔」
...諄々(くどくど)枝葉の子細を問わず...
南方熊楠 「十二支考」
...」諄々と説得する積りは積りなのだが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「富士へ登るのをはじめから目的にして来たのならこんなに諄くは云いたくないんだが...
山本周五郎 「新潮記」
...そんな激色を現わしてはならぬ」諄々(じゅんじゅん)と説かれて...
吉川英治 「三国志」
...彼の諄々(じゅんじゅん)と物いう弁才は...
吉川英治 「新書太閤記」
...諄(くど)いお願いを致しました...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...城太郎の諄(くど)いような質問にも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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