...この神は大國主の命に諂(へつら)い著(つ)いて三年たつても御返事申し上げませんでした...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...人によっては上人程のお方でも貴顕へは諂(へつら)っておいでになると謗(そし)る者がないとは限りません...
中里介山 「法然行伝」
...諂(へつら)ひがちに...
中原中也 「山羊の歌」
...禁闕の諸卿も諂諛(てんゆ)これ努めたものであった...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...阿諛(あゆ)と諂佞(てんねい)に取卷かれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...官を恐れ官に諂(へつら)い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ピンカートンに木と紙で出来た二人の愛の家の説明を諂(へつら)いながらしてきかせ...
三浦環 「お蝶夫人」
...横著者がずるずると諂(へつら)い寄ることもあり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...頻(しき)りに勧業の事に心を用ひしかば上の好む所下之より甚(はなはだ)しき者ありて地方官の如きは往々民間の事業を奪ひて之を県庁の事業とし以て大官に諂(へつら)はんとする者あり...
山路愛山 「明治文学史」
...あんな諂佞(てんねい)の小人に...
吉川英治 「三国志」
...温和にして諂(へつら)わず...
吉川英治 「三国志」
...汝はこれ諂諛(てんゆ)の老臣...
吉川英治 「三国志」
...生意気だ」「小理窟をこねる」「殿へ諂(へつら)う」「ひとを小馬鹿にする」などという反感が...
吉川英治 「新書太閤記」
...諂(へつ)らわなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...民衆へ諂(おもね)る売教僧の看板のように見えて...
吉川英治 「親鸞」
...彼の勢力へ諂(へつら)うのはいやだと思った...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...貧しくして諂(へつら)うことなく...
和辻哲郎 「孔子」
...「其の鬼(き)に非ずして祭るは諂(へつら)うなり...
和辻哲郎 「孔子」
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