...それに人間が皆絶大威力の自然といふ主人の前に媚び諂(へつら)つて...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...今の言葉を若しやお諂辞(せじ)とでも取られたかと思つたのだらう...
石川啄木 「鳥影」
...彼世人に諂(へつら)うが故に彼の教会に聴衆多しと...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
......
内村鑑三 「楽しき生涯」
...丿観は利休の茶に幾らか諂(へつら)い気味があるのを非難して...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それは非常に諂(へつら)うような調子に私には思えた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...人によっては上人程のお方でも貴顕へは諂(へつら)っておいでになると謗(そし)る者がないとは限りません...
中里介山 「法然行伝」
...諂諛(てんゆ)の笑を以て応えて良いものか...
中島敦 「妖氛録」
...さりとて諂(へつら)ひの草履(ざうり)とりも餘(あま)りほめた話(はな)しではなけれど處(そこ)が工合(ぐあい)ものにて...
樋口一葉 「經つくゑ」
...媚(こび)るものや諂(へつら)うものは大好きだが...
久生十蘭 「鈴木主水」
...諂(へつら)つてもらはなくちやならない――音樂にダンスに交際社界がなくちやならない――でなければがつかりして滅入(めい)り込んでしまふ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...心にもない媚び諂いは気持が悪いが...
宮城道雄 「声と性格」
...却って諂佞の臣と主人の口からまでいわれる...
吉川英治 「三国志」
...あんな諂佞(てんねい)の小人に...
吉川英治 「三国志」
...あえて当事者へ諂(へつら)うようなことはない...
吉川英治 「私本太平記」
...生意気だ」「小理窟をこねる」「殿へ諂(へつら)う」「ひとを小馬鹿にする」などという反感が...
吉川英治 「新書太閤記」
...長上に諂(へつら)っては...
吉川英治 「親鸞」
...ぬらりくらり身を這い上げた諂(へつら)い者が...
吉川英治 「親鸞」
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