...さうしてこの成長の意識は或は自欺より生れて自己諂諛となり...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼世人に諂(へつら)うが故に彼の教会に聴衆多しと...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
......
内村鑑三 「楽しき生涯」
...或(あるい)は諂(へつら)ったり...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...上官や同僚がすべて虚偽と諂諛(てんゆ)の便宜主義者のように見えて仕方がなかった...
徳田秋声 「縮図」
...阿媚(あび)と諂佞(てんねい)を捧げるものはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...阿諛(あゆ)と諂佞(てんねい)に取卷かれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さりとて諂(へつら)ひの草履(ざうり)とりも餘(あま)りほめた話(はな)しではなけれど處(そこ)が工合(ぐあい)ものにて...
樋口一葉 「經つくゑ」
...諂(へつら)つてもらはなくちやならない――音樂にダンスに交際社界がなくちやならない――でなければがつかりして滅入(めい)り込んでしまふ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...心にもない媚び諂いは気持が悪いが...
宮城道雄 「声と性格」
...辞色諂佞(じしょくてんねい)をきわめたものだった...
吉川英治 「三国志」
...長史董昭(とうしょう)が諂(おも)ねって彼にこうすすめた...
吉川英治 「三国志」
...諂(へつら)いは軍中の禁物です」はたから見ると...
吉川英治 「三国志」
...生意気だ」「小理窟をこねる」「殿へ諂(へつら)う」「ひとを小馬鹿にする」などという反感が...
吉川英治 「新書太閤記」
...光秀に諂(へつら)えない自負心があるし...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとに屈したり諂(へつ)らうことなど知りそうもないが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...青年に諂(おもね)るかの口吻(こうふん)が強すぎるために...
吉川英治 「源頼朝」
...貧しき者が諂(へつら)わないことに努め...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索