...調子のいい人なつこいやうな娘だつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...版画物にさえまで劣らぬ調子のいいのがあったようです...
上村松園 「浮世絵画家の肉筆」
...七五調の新体詩みたいな調子のいい文句ですから...
梅崎春生 「Sの背中」
...エンジンがポンポンと調子のいい音を立て...
梅崎春生 「狂い凧」
...随分調子のいい交際家でもあった野本氏が...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...どうぞ今度また会うてやっとくれやす」と調子のいいことをいう...
近松秋江 「霜凍る宵」
...いかにも調子のいい声...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...デモの調子のいい時はデモ...
中里介山 「大菩薩峠」
...調子のいい口前に乗せられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...鈴木君はあいかわらず調子のいい男である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...四十前後の四角な顔をした調子のいい男で...
野村胡堂 「九つの鍵」
...この人間の群れの百万人に十人くらいは調子のいい人間がいて[45]...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...新聞も調子のいいことを書く...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...調子のいい言葉をかけて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...よき敵御参(ごさん)なれとおいでなすったね」またしてもおよそ調子のいい師匠はこう笑顔で迎えた...
正岡容 「小説 圓朝」
...調子のいい態度で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「人間は調子のいいときは...
山本周五郎 「柳橋物語」
...いい加減な調子のいい事を云っている有志連中は皆青くなって...
夢野久作 「近世快人伝」
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