...「新仏教」明38・2三調子に乗って大きな事を云い散らしてしまった...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...隣の若者は、調子に乗って、あるいは強(し)いて調子をつけるために、大げさに首を振りながら、時々甲高(かんだか)い調子をあげた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...調子に乗って馬鹿な事を言って...
太宰治 「佳日」
...調子に乗って来たひとのようにさえ思われる...
太宰治 「如是我聞」
...どうも僕は少し調子に乗って...
太宰治 「パンドラの匣」
...さちよは調子に乗って...
太宰治 「火の鳥」
...道庵は調子に乗って...
中里介山 「大菩薩峠」
...それとなく探りを入れてみましたところが……」ここまで調子に乗って来た金助が...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕が前へ押し出すからその勢(いきおい)で調子に乗って馳(か)け出すんだよ...
夏目漱石 「自転車日記」
...あんまり一人で調子に乗って饒舌(しゃべ)っているものだから」「いや構わん...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...――いや調子に乗って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...本所深川でさらわれた娘などは一人も居ねえ」ガラッ八は調子に乗って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...埒もない無駄話でのう」蔵人は調子に乗って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...調子に乗って又書くと...
二葉亭四迷 「平凡」
...調子に乗って喋(しゃべ)り立てていた安倍誠之助もがくんと躓(つまず)くものを感じた...
本庄陸男 「石狩川」
...が、吉村さんは公方様並びに一ツ橋様お声がかりの、大事な、大事な人だぞっ! どめくらめ! 時世も何も見えねえ、ワアワア連の言うままに、踊って、調子に乗って、人を斬る! 野郎、デク人形めっ! 諸藩連合、公武合体、ひいては御一新、吉村さんをなくしたために、どれほど遅れるか知らねえのかっ! こ、こ、公武合体は筑波でも立てまえにしていることでは、ないかっ! 斬るなら斬るで、理否を明かにした上、話の筋道を知った上に、なぜ斬らぬっ! デク人形めっ、馬鹿、馬鹿、馬鹿っ!井上 何を、今さら、仙太、斬れっ!仙太 (甚伍左の言葉が耳に入るや、刀を下げて)なに、一ツ橋様だと?甚伍 そうだっ! 人の為、世の為、国の為を思ってすることならば、為になるようには、なぜしねえんだっ! 一党一派を立てるための、差し当りの邪魔になる者は皆斬るのかっ! それのダシに使われて、それが、それが...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...おっと調子に乗ってこんな所を岡っ引にでも見付かろうもんなら打首もんだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...調子に乗って首を振って居た時...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
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