...総てにおいてその時代やその人物やその他に調和するよう誠実に舞台が造られているのである...
淡島寒月 「活動写真」
...而(しか)して互いに相調和するを勉むるが当然である...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...日本座敷に調和するものがいろ/\売り出されているが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...闇と調和することか...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...酸味は――酢物は酒としつくり調和する...
種田山頭火 「其中日記」
...もし日本人の趣味には水彩画が調和するというようなことを智力の上で判断して...
津田左右吉 「芸術と国民性」
...世界の情勢に適応する用意と現代の国家の精神に調和する考えかたによって...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...従ってリアリズムという他の本質的な永久の一側面と平行し又は一致して調和する処のものに他ならぬという説である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...よく調和することができていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...歌川豊春北尾重政の浮絵に比すれば布局は著しく簡明となりしに反してその設色はやや複雑にしかも大(おおい)に調和する所あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...朱塗(しゅぬり)の欄干(らんかん)にのみ調和する蓮の葉は...
永井荷風 「曇天」
...平生(へいぜい)胸底に往来している感想に能(よ)く調和する風景を求めて...
永井荷風 「放水路」
...代助はかくして双方を調和する事が出来た...
夏目漱石 「それから」
...まわりの風致(ふうち)に調和するような音楽的な声で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...実例と全く調和する習慣も...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...枯樹の配合は自然美を調和すること大なるものがある...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...それがちょうどいい工合(ぐあい)に事件と調和するときには...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...絵具を十分に調和するひまさえなく...
正岡子規 「病牀苦語」
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