...職業と調和することが出來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...『水道の水は白粉とよく調和するかも知れず』と答へつゝ...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...どんなに美しく調和するかちゃんと識(し)っていらしてわざわざ選んで下さったのに...
太宰治 「斜陽」
...けだし料理の色あいは何処の国でも食器の色や壁の色と調和するように工夫されているのであろうが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...従ってそういう点についての外来の知識は我々の現実の感情と調和する限りにおいて直に実生活に吸収せられ...
津田左右吉 「陳言套語」
...思うに仏教の根底にある無常観が日本人のおのずからな自然観と相調和するところのあるのもその一つの因子ではないかと思うのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...調律師はただそれが調和するところまで手をかして導くに過ぎない...
寺田寅彦 「備忘録」
...最近いつも軍部と政党とを調和するという機能の一点に集中されている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...――凡(すべ)てこれら先生の服装に調和するほどに...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...彼女はわが夫を世の中と調和する事の出来ない偏窟な学者だと解釈していた...
夏目漱石 「道草」
...明るい楓材(かえでざい)を張りつめたこの船室にたいへんよく調和する...
久生十蘭 「キャラコさん」
...枯樹の配合は自然美を調和すること大なるものがある...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...もって一身の働きを調和するなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...調和すると考へられるところに求められなければならぬ...
三木清 「歴史哲學」
...ハルトマンの烏有先生が比量猶ほ能く穉き立實論と偏りたる主觀想論とを調和するに餘あり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...渾然として調和する...
柳宗悦 「工藝の道」
...世の中には律のような性情の妻と調和する人間があるかもしれない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...舞台という四角い箱に百パーセントまで調和する扮装と所作でなければならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
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