...怎しても菊池君と調和しない様な気がするので...
石川啄木 「菊池君」
...怎しても菊池君と調和しない樣な氣がするので...
石川啄木 「菊池君」
...泥絵具は絹や鳥の子にはかえって調和しないで...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...北緯三十五度若干(じゃっかん)の東京の太陽の光とうまく調和しないように感じられて...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...新聞と生魚!調和しないやうで調和してゐると思ふ...
種田山頭火 「行乞記」
...全然其れとは調和しない形式の漢文を以て...
永井荷風 「虫干」
...御前のような夷狄(いてき)は東京にゃ調和しないから早く帰れったら...
夏目漱石 「門」
...こんな気取った分け方はこの机と一向(いっこう)調和しないと思うが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ヴァイオリンとは少し調和しないようだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...最も当たり前の支払いとは妙に調和しないところがあった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...自分のそばに立ってはじめてこれからその母と対面しようとして心もち声も顔もはればれとしているような妻をふいとこんな陰鬱(いんうつ)な周囲の光景には少し調和しないように感じ...
堀辰雄 「花を持てる女」
...この家の変に乱れた空気と調和しないので彼は殊更に甘い粗暴を振舞つてゐるのだつた...
牧野信一 「父を売る子」
...まるで心臓の鼓動が調和しない男が...
水野葉舟 「北国の人」
...理想化(リファイン)された図書館の様式(スタイル)とは全然調和しないばかりでなく...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...……この香水はこのハンカチとは調和しない...
夢野久作 「暗黒公使」
...あんな贅沢な窓掛とは調和しない...
夢野久作 「暗黒公使」
...扮装共に現実と同じものでは調和しないのが当然である...
夢野久作 「能とは何か」
...それに湯に浸った女の顔が全体の気分と調和しない...
和辻哲郎 「院展遠望」
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