...併し情調の生活は往々にして思想と人格とを拒むの生活となる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...新調のモーニングに白粉の粉がついてしまった...
池谷信三郎 「橋」
...異国情調の濃い胡弓(こきゅう)の音や騒々しい銅鑼(どら)のぶったたくような音が響いて来た...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...「やつぱり新調のお蔭さ...
薄田泣菫 「茶話」
...それに対して彼の父はあくまでも漢文口調の文体を主張した...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...後にはだんだん色調の配合...
高村光太郎 「智恵子の紙絵」
...まるで喧嘩口調の詰問です...
橘外男 「仁王門」
...五番の松山さんや整調の森さんとも引きます...
田中英光 「オリンポスの果実」
...新調の国民服をきていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...多数の歌人が銘々に口調のいいと思う歌を百首くらいずつも選んで...
寺田寅彦 「歌の口調」
...フォークトはその結晶物理学の冒頭において結晶の整調の美を管弦楽にたとえているが...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...私はその小切れをはいだ新調の着物を着た不幸な子供等の...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...熔岩流の系統によって、基調の色が、それぞれにちがう...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...新調の制服を着て...
夏目漱石 「三四郎」
...夢のない単調のものになるであろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...まず嬰ヘ長調の諧音を出すことからはじめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...新調のビロオドの洋袴で...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...尾崎は詩吟調の自身の文学から脱けられないのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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