...故に自ら求むるところなき愛を以つてすれば、彼の敵も、彼の誹謗者も、凡て親愛すべき同胞に相違がないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...舅の土井が自分に向けて父のことを遠まはしに誹難して来る...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...こうした誹誘をこうむっている上に...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...誹謗者らのためにいらだちやすくなされ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...良人を誹(そし)るは済みませぬほどにもう何も言ひませぬ...
樋口一葉 「十三夜」
...目薬の瓶(びん)が歩くやうであらうと誹(をと)すに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...女(をんな)らしう温順(おとな)しう成(な)つたと褒(ほ)めるもあれば折角(せつかく)の面白(おもしろ)い子(こ)を種(たね)なしにしたと誹(そし)るもあり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...若し我を憎(にくみ)誹(そし)りたまふとも怒(いかり)恨(うらむ)ること勿れ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...かえって彼は青年の思想を惑乱する者であるという誹毀者らの偽訴の真事であることを自ら進んで表白し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...誹謗(ひぼう)中傷がダッシュウッド邸に浴びせられることもなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...誹謗木など形式的の物と看做(みな)すは大なる誤解なりとあれど...
南方熊楠 「十二支考」
...マルクシズム誹謗をこととした...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...その外面(ま)のあたり人に媚(こ)びて退いて人を誹(そし)るとか...
村井弦斎 「食道楽」
...パスカルを始めアルノーやニコル等の頑固で無理解なポール・ロワイヤリストたちの誹謗(彼らはモンテーニュを非紳士 malhonnte homme と断じた)に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わが身に誹(そし)りを受けるより辛く思われます」「世間がおれを嘲(わら)うと!」「董太師も...
吉川英治 「三国志」
...侮辱したものだ」「御家憲を誹(そし)るも同じだ」「免(ゆる)せぬ奴」「いっそ...
吉川英治 「新書太閤記」
...誰も羨(うらや)み誹(そし)る者はございますまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...武士を誹(そし)る法やある...
吉川英治 「新書太閤記」
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