...按ずるに「言海」の著者大槻文彦(おほつきふみひこ)先生は少くとも鳥獣魚貝(ぎよばい)に対する誹謗(ひばう)の性を具へた老学者である...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
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伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...わしはまた蔭で改進党の誰かを誹謗したのかと思った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...エセックスの手紙によると「思うに彼女はラレイについてはどんな誹謗を聞くにも耐えられないのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...アカイア族は今君を誹謗の的となさんとす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...やがて侮辱的な卑しい誹謗(ひぼう)の手紙となった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この人は法然に服しなかった人であったが上人誹謗の罪を懺悔し...
中里介山 「法然行伝」
...目薬の瓶(びん)が歩くやうであらうと誹(をと)すに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...新聞記者などが大臣を誹(そし)るを見て「いくら新聞屋が法螺(ほら)吹いたとて...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...近衛師団は気の毒にも山海関に向はずして台湾に向ひ苦戦に日を送りしかども新聞記者はろくにこれを記さず世人はかへつて師団を誹(そし)るに至りぬ...
正岡子規 「従軍紀事」
...光栄を蔑視しつつも誹謗の前に挫折す(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...パスカルを始めアルノーやニコル等の頑固で無理解なポール・ロワイヤリストたちの誹謗(彼らはモンテーニュを非紳士 malhonnte homme と断じた)に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誹諧のうちに含まれていなかったことは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...人中において政治(まつりごと)のご誹謗を吐(ほ)ざきましたゆえ...
吉川英治 「私本太平記」
...ずいぶん誹謗(ひぼう)もされ...
吉川英治 「新書太閤記」
...十叡山の大衆(だいしゅ)は、その後、(吉水は降伏した)と、例の法然とその門下の名をつらねた七箇条の誓書に、凱歌をあげていたが、(あれは、奴らの戦術だぞ)という者があり、また、(吉水の念仏者たちは、いよいよ結束して、信仰をかためているし、外部の門徒たちも、なお殖えるような勢いにある)と聞くと、(それは捨ておけぬ)ふたたび持ち前の嫉視を向け、弾圧、迫害、誹謗(ひぼう)、あらゆる反動を煽(あお)って、とうとう、朝廷へ向って「念仏停止(ちょうじ)」の訴えを起した...
吉川英治 「親鸞」
...いつも口賢(くちさかし)く誹謗(ひぼう)する...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...露骨な誹(そし)り...
吉川英治 「日本名婦伝」
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