...共産主義的だといつて誹毀されないものがあるか...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...女王の御覧に供えるなどはまさに誹謗の極地であった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...この誹謗もまたその輪のほかを出られない...
立原道造 「夏秋表」
...ある一面からは泥土(どろ)を投げ付けられる樣な誹笑(そしり)を受けたのであつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...僕はけっして神を誹謗(ひぼう)するわけではないよ! もしも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もし誹謗(ひぼう)の記事を見出したら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この人は法然に服しなかった人であったが上人誹謗の罪を懺悔し...
中里介山 「法然行伝」
...世人(せじん)が彼を誹謗(ひぼう)するときは...
新渡戸稲造 「自警録」
...又は舅の誨(おし)へ正(ただし)ければ堪がたく思ひ舅を恨(うらみ)誹(そし)り...
福沢諭吉 「女大学評論」
...新聞記者などが大臣を誹(そし)るを見て「いくら新聞屋が法螺(ほら)吹いたとて...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...ある人咸陽宮(かんようきゅう)の釘(くぎ)かくしなりとて持てるを蕪村は誹(そし)りて「なかなかに咸陽宮の釘隠しといはずばめでたきものなるを無念の事におぼゆ」といへり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...それらの人達が自分を正しい者としようとして論敵マルクスに加える誹謗と...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...誹謗(ひぼう)はされても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...又た誹(そし)る人もあるべけれど...
森鴎外 「舞姫」
...俳諧または誹諧という言葉は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...根もない誹謗(ひぼう)でわたくしを辱(はずか)しめました...
山本周五郎 「薊」
...十叡山の大衆(だいしゅ)は、その後、(吉水は降伏した)と、例の法然とその門下の名をつらねた七箇条の誓書に、凱歌をあげていたが、(あれは、奴らの戦術だぞ)という者があり、また、(吉水の念仏者たちは、いよいよ結束して、信仰をかためているし、外部の門徒たちも、なお殖えるような勢いにある)と聞くと、(それは捨ておけぬ)ふたたび持ち前の嫉視を向け、弾圧、迫害、誹謗(ひぼう)、あらゆる反動を煽(あお)って、とうとう、朝廷へ向って「念仏停止(ちょうじ)」の訴えを起した...
吉川英治 「親鸞」
...徒(いたずら)に平家の全盛を誹(そし)りちらして身をひがむ者もない...
吉川英治 「源頼朝」
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