...先天年間に於ては士人の誹謗を受け...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...世間の誹謗を防ぐためなら...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「麻酔剤」
...その態度が下品で矢塲女のやうだと誹つたものもあつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...このようにして和歌の優美幽玄も誹諧(はいかい)の滑稽(こっけい)諧謔(かいぎゃく)も一つの真実の中に合流してそこに始めて誹諧の真義が明らかにされたのではないかと思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...その代り互いに相手を糞味噌に誹謗した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...誹謗(ひぼう)中傷がダッシュウッド邸に浴びせられることもなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...をりをりは和歌を誹(そし)る人に向ひて...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...ある人咸陽宮(かんようきゅう)の釘(くぎ)かくしなりとて持てるを蕪村は誹(そし)りて「なかなかに咸陽宮の釘隠しといはずばめでたきものなるを無念の事におぼゆ」といへり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...こうした高い貴族の中では例のないことであるなどと誹謗(ひぼう)するかもしれぬという遠慮もあり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こういう重複した誹謗(ひぼう)に取り巻かれて...
山本周五郎 「青べか物語」
...色々と難癖を附けて翁を誹謗(ひぼう)したので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...野心家の曲者(しれもの)のごとく誹(そし)る...
吉川英治 「剣の四君子」
...さまざまに誹(そし)った...
吉川英治 「三国志」
...ひそかに誹(そし)る...
吉川英治 「私本太平記」
...侮辱したものだ」「御家憲を誹(そし)るも同じだ」「免(ゆる)せぬ奴」「いっそ...
吉川英治 「新書太閤記」
...十叡山の大衆(だいしゅ)は、その後、(吉水は降伏した)と、例の法然とその門下の名をつらねた七箇条の誓書に、凱歌をあげていたが、(あれは、奴らの戦術だぞ)という者があり、また、(吉水の念仏者たちは、いよいよ結束して、信仰をかためているし、外部の門徒たちも、なお殖えるような勢いにある)と聞くと、(それは捨ておけぬ)ふたたび持ち前の嫉視を向け、弾圧、迫害、誹謗(ひぼう)、あらゆる反動を煽(あお)って、とうとう、朝廷へ向って「念仏停止(ちょうじ)」の訴えを起した...
吉川英治 「親鸞」
...いつも口賢(くちさかし)く誹謗(ひぼう)する...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...誹(そし)る者はないくらいな位置であった...
吉川英治 「べんがら炬燵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??