...わざと「誰某」の名前を出さずに話すのは非常に失礼だ...
...「この書類には誰某様のサインが必要です」と上司から指示された...
...あの有名な歴史家、誰某の著作によると、江戸時代にはこんなことがあったという...
...誰某に電話をかけたら、すぐに対応してくれた...
...彼は「誰某だからだ」と言い訳したが、それは正当な理由とは言えない...
...現(げん)に小櫻姫(こざくらひめ)のお姿(すがた)が誰某(なにがし)の夢枕(ゆめまくら)に立(た)ったということだ……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...誰某(だれそれ)は屁玉(へだま)を喰(くら)って凹んだと大きに笑われたそうで...
泉鏡花 「活人形」
...誰某(たれそれ)と……久須利苦生の苦きに至るまで...
泉鏡花 「薄紅梅」
...つまり誰某(たれそれ)は誰某に靠(よ)って伝えられるのであるから...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...『貴殿から告発のあった誰某に対する偽証被疑事件は何月何日左記の通り処分しましたので通知します...
梅崎春生 「凡人凡語」
...斯く斯くの場所で誰某氏の自動車が...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...のぼせがちの従兄が親類の誰某(たれそれ)と仲違(なかたが)いまでして...
徳田秋声 「足迹」
...小菊は誰某(たれそれ)と一座で...
徳田秋声 「縮図」
...誰某(たれそれ)のしていたような帯が買いたいとか...
徳田秋声 「縮図」
...誰某(だれそれ)さんがこられるから気をつけておいでと召し使いに言うと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...外國から來た連中は私は誰某の末孫であるといふ迂散臭い系圖か何かを拵へて...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...然るに大師が文鏡祕府論の中に合せて一つに纏めて、是は誰某の議論、是は誰某の議論と云ふことを書いて置かれたので、是等の書籍の名も分り、著述者の名も分り、もう一つは唐の時代の詩の格式は如何なるものであつたかと云ふことも分るのであります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...その他の本は誰某の書と名前を書いてその本を擧げてゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...誰某と時を同じくすると云ひ...
内藤湖南 「支那目録學」
...今のは誰某(だれそれがし)だと教えてくれる...
夏目漱石 「三四郎」
...誰某(だれそれがし)が何を欲しいと云うから...
夏目漱石 「門」
...それは祖先の誰某公(たれぼうこう)が朝鮮役の功勞で豊太閤から貰つたといふ由緒付(ゆゐしよづき)のもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何年何月何日誰某宅にて速記などと断り書きのしてあるのは真っ赤な偽りであると...
正岡容 「我が圓朝研究」
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