...「誰彼かまわず話しかけるなんて失礼だよ...
...「彼女は誰彼関わらず優しい人だ...
...「誰彼構わず好奇心旺盛な子供だった...
...「彼は誰彼知らずに自分の意見を述べていた...
...「誰彼問わずフレンドリーな態度で接するのが彼の持ち味だ...
...尤もそれより口の悪い誰彼は...
芥川龍之介 「地獄変」
...その時何か大殿樣と御側の誰彼との間には...
芥川龍之介 「地獄變」
...傍に立つてゐる誰彼が支へるひまもなく婆さんは何時手にしてゐたのか...
伊藤野枝 「白痴の母」
...今向うからやって来る氏の顔を見て逃げ出したのでは錐(きり)のようになっている敏感な氏は瞬間に万事を悟って誰彼の容赦なく...
海野十三 「三角形の恐怖」
...その名前があまりに世間に聞えてゐないのを惜しがつた知合の誰彼が...
薄田泣菫 「茶話」
...拳銃でもあれば自分含め誰彼構わずいつでも頭をぶち抜きかねません...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...私は誰彼に候補者の物色をお願いした...
中勘助 「結婚」
...先週勤め先の学校で国漢の老教師が近作だという七言絶句を職員室の誰彼に朗読して聞かせていた時...
中島敦 「狼疾記」
...写真の誰彼(だれかれ)を極(き)めるのは容易であるが...
夏目漱石 「それから」
...同僚(どうれう)の誰彼(だれかれ)に此(この)話(はなし)をした...
夏目漱石 「門」
...誰彼の見さかいなく戯(たわぶ)れかかッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...私程度の誰彼のこと)人間よりも動物らしいでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かつて我歌を楽み聞きし誰彼猶世にありとも...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...わが国の若い朝臣の誰彼の間にも認められるということである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...来る者には誰彼の差別を決してしない...
山本周五郎 「はたし状」
...誰彼となく道を問い...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お前はそれと同じことを誰彼になく言った...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...何處々々が燒失したと聞けば其處に住んで居る誰彼の名が...
若山牧水 「樹木とその葉」
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