...人は誰人といえども女より生れしものであれば...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...誰人の妻となるにせよ...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...アカイア軍中誰人も咎むべからず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そして、兵道の秘伝以上の異国の不可思議が、誰人にも、修得できるような時代になってきて――わしらの兵道は、何うなるのか?)牧は、黒船の来襲を聞き、その船の造りを聞き、斉彬の理化学的製作品を見た時、己の信ずる兵道以上の不思議なものを、感ぜずにおられなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...しかも余の誰人に来たのでもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰人に向っても「様」という字をつけて呼ぶことにするから...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰人にも嘱望されている名前でしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで誰人かこっちへ持って来て捨てたのでしょう...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...あれは誰人かしらんと尋ねると傍にいる人が答えて...
中里介山 「法然行伝」
...しかし誰人(たれびと)が不正の名利(めいり)を抱(かか)えて...
新渡戸稲造 「自警録」
...誰人(たれびと)も経験あることならんが...
新渡戸稲造 「自警録」
...誰人(たれ)も思いよらなかったおり(死の六年前に)医学博士佐々木東洋氏が「この肩の凝りが下へおりれば命取りだから大事にせよ」と言われたということなどを思って見ても...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...一人一代の伝を委(くわ)しく残そうとすれば誰人(だれ)を伝しても一部の小冊は得られよう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...誰人とし而此島地を杞憂するものに未だ邂逅せず...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...誰人に妨げられることもなく...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...それ以后けふまで文壇の誰人ともつき会はずに...
室生犀星 「愛の詩集」
...こういう日暮に誰人(たれびと)の跫音であろうと...
室生犀星 「津の国人」
...いつの世誰人(たれびと)の説かは知らぬが...
柳田国男 「海上の道」
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