...……「誰も彼も死んでしまへば善(い)い...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...同志、出て来て見ろ!」ワッというと、誰も彼もが、表へとびだした...
海野十三 「空襲葬送曲」
...誰も彼も死人のような顔をしている...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...街をゆく男達は誰も彼も合服姿だった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...それなら誰も彼も裸体になるといいそうなものであるが...
永井荷風 「裸体談義」
...社中の誰も彼もが皆んな一奇とするところであったが...
中里介山 「生前身後の事」
...しかるに赤裸の一人が云うにはこう誰も彼も同じでは勉強する甲斐(かい)がない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...誰も彼も物置に向ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰も彼も死んでゐる――凡てが灰色で死の色だ...
北條民雄 「続癩院記録」
...といって今の世人が誰も彼も悪意邪念を持っている訳ではないが昔しからの習慣上不誠実という事に馴(な)れて知らず知らず悪徳を平気で行う...
村井弦斎 「食道楽」
...そして誰も彼も、一つ方角を見詰めてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...家中のものが、誰も彼も、気が落ちつかないじゃないの、いやだわ、そんなこと……...
森本薫 「華々しき一族」
...誰も彼もが生れて来ただ...
山本周五郎 「似而非物語」
...また誰も彼も共同に考えていることであるために一層魅力を増すこともある...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...誰も彼も眼だけを異様に鋭く光らせているだけだった...
横光利一 「旅愁」
...……はてさて、誰も彼も、じっとはしておられぬ性分とみゆる...
吉川英治 「上杉謙信」
...誰も彼も、急にからりとした身の軽さを覚えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...二誰も彼も、華やかな忙しさに追われている中に、時政の顔のみは、不機嫌とも見えるほど硬(こわ)ばっていた...
吉川英治 「源頼朝」
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