...その代り諦(あきら)めのいいことはまず誰にも負けないし――といってこれは余り自慢になる性格じゃないが――しょっちゅう早合点(はやがてん)をして頭を掻(か)いてばかりいるのだ...
海野十三 「宇宙尖兵」
...また私は自分が世間の誰にも負けないほど寛大にやつて行けるものと思つてる...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...妹はこの結婚によつて誰にも負けない悲慘な位置に墮ちたのです...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...誰にも負けないだらうと思ひました...
太宰治 「國技館」
...しかし一方で誰にも負けないだけの長所をもち...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...巳之助は尋常科(じんじょうか)を卒業した村人の誰にも負けないくらい読めるようになった...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...ここで僕の話を聞いている小さな女の子たちの誰にも負けないくらいに...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...今日は誰にも負けないつもりだよ...
牧野信一 「駆ける朝」
...誰にも負けないくらい奔放にまた無分別にこの身を委ねた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いそがない品なら誰にも負けない物を作るので...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...彼は誰にも負けない存在となった...
山本周五郎 「さぶ」
...その仕事を自分のものにするには誰にも負けない腕をもたなくてはいけないし...
山本周五郎 「さぶ」
...さぶちゃんが誰にも負けない仕込みをする...
山本周五郎 「さぶ」
...職人として誰にも負けない腕をもっているのに...
山本周五郎 「ちゃん」
...誰にも負けない自信があったし...
山本周五郎 「風流太平記」
...自分だけのことじゃなくあたしたち二人のことを云ったのよ」「おいらがどうするんだ」「あたしはあたしで誰にも負けない芸妓になるわ...
山本周五郎 「風流太平記」
...実に誰にも負けない好人物なのだから...
吉川英治 「新書太閤記」
...誰にも負けない善人孫兵衛であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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