...つまり自分の氣儘に振舞つて誰からも邪魔をされないといふ境涯にあるのです...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...また誰からも好かれているとも考えてはいないからであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...まるでこれまで一度として誰からも...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...誰からも互いに紹介されることなく...
豊島与志雄 「非情の愛」
...年長者の誰からも聞いた覚えがありません...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...誰からもすかれず...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...ただ誰からも見て居られないということが絶対に必要です...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...誰からも助けを受けたわけではなく...
林芙美子 「朝夕」
...伊代は不器用にうろうろして誰からも声をあびせかけられなかった...
林芙美子 「帯広まで」
...あの気性では誰からも重宝がられるだろう...
原民喜 「翳」
...その頃私の書くものは殆ど誰からも顧みられなかつたのだが...
原民喜 「死と愛と孤独」
...誰からも好かれない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...誰からも尊敬されてゐた...
堀辰雄 「生者と死者」
...誰からも愛されず...
宮本百合子 「秋の反射」
...人人の誰からも遠く離れた私の鳥のやうな自由な時間も...
三好達治 「測量船」
...その著しい特色は誰からも認められるでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...誰からも守護せられ...
横光利一 「欧洲紀行」
...誰からも軽蔑されている人物の方が正確に人をよく見ていることの多いのも...
横光利一 「作家の生活」
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