...僕はこの三四年の間(あひだ)は誰からも先生の噂を聞かない...
芥川龍之介 「本所両国」
...もういまでは誰からも相手にされなくなっていたようなのでございました...
太宰治 「男女同権」
...彼はもともと誰からも嫌われる人間のようでしたが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...まだ誰からも見られ...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...誰からも顧みられなかったヨハネスも...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...俺はもう生涯誰からも愛されることはないのだと断じこみ...
久生十蘭 「湖畔」
...誰からも苛(いぢ)められたりすることもなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...反つて誰からも氣づかれずにゐるのだ...
堀辰雄 「「文藝林泉」讀後」
...今まで誰からも金を借りたことはありませんが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...そうすれば誰からも見られない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...誰からも何もあつたわけのものぢやありませんよ...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...その著しい特色は誰からも認められるでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...半三郎のほかには誰からも受けることができなかった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...誰からも守護せられ...
横光利一 「欧洲紀行」
...ただ逢ひたい時に誰からも苦しめられずに二人で逢へるさう云ふ生活がしたかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...誰からも軽蔑されている人物の方が正確に人をよく見ていることの多いのも...
横光利一 「作家の生活」
...誰からも一度は軽蔑を買いそうなその貧しげな姿ながらも...
横光利一 「旅愁」
...彼はいま暫く誰からも放れてここにこうしてひとりいたかった...
横光利一 「旅愁」
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